ユーザビリティテストをしていますと、つくづく感じるのが、認知力の違いで選ばれる確率が明らかに変わっていく点です。
例えば、ある化粧品サイトがあったとしましょう。
そのサイトには、女性なら誰もが知るブランド商品と無名の商品が並んでいたとして、自分の肌に付ける物としてあなたならどちらを付けたいですか?
大抵は、知っているブランド商品を選んでいきます。
これは、すでに知っている物への安心感からくる選択です。
男性向けで例えると、スーツを選ぶときに、かなり有名なブランドスーツと聞いたことのあるブランドスーツと無名のスーツがあったとします。
かなり有名なブランドスーツは10万円、聞いたことのあるブランドスーツは4万円、無名のスーツが3万円だったら、まず最初にどれを手にしますか?
いきなり無名のスーツというのもきっとあるでしょうが、そうした場合でもきっと聞いたことのあるブランドスーツの生地もチェックしますよね。
仮に3万のスーツにしようと思っても1万円の差で少し良いものを着れると思うと、そっちの方が実はお得なのでは無いかと思ってしまいます。
これは、正にブランドを認知しているかどうかの違いです。
無名の場合は圧倒的な魅力(例えば価格など)が無いと選ばれ辛いものなんです。
たとえ無名の方が生地が良くても、です。
良い商品を作って、それを差別化としても必ず売れる訳では無いんですよね。
ユーザが事前にその商品のことを知っているかどうかという点も販売には欠かせません。
インターネットを使って無名の商品をいきなり販売しようとする方も多くいますが、大体失敗に終わっていきます。なぜなら、その商品に辿りついたとしてもイマイチ信用をしていないからです。
ということは、新商品を販売するには、事前にその商品(名)を知ってもらうことが大切です。
大企業の場合は、テレビ、新聞、雑誌などユーザが接すると思われるあらゆるところに情報をばら撒き、それが出来ているのですが、中小企業の場合では認知活動に大金を費やすのは中々困難です。
ということは、お金をそれほどまでは掛けずに認知を高めていく方法を取れば良いだけですよね。そう、インターネットは使い方によってはそれが出来てしまう媒体なんです。
「インターネット=販売」とだけ考えるのではなく、商品だけでなく企業全体の認知を高めつつ好意を持ってもらうことに集中して情報を出していくところから始めるのが何よりです。
ただ中小企業は、情報を外に出すこと、すなわち認知活動に躊躇しがちな傾向があります。
それはやり慣れていないだけではなく、周りに対する謙虚な姿勢も関係しているのかも知れません。でも、売上を高めたい中小企業・・・。
さてはて、ヤルもヤラナイもその会社次第になりますが、競合が本気でヤリ始めてからでは後手になるだけです。
「認知活動は、恐れたら負けです。」
時には、やり過ぎてしまい出る杭として打たれることもあるかも知れません。だけど、本当に自分達が良い仕事をしていると思っているならば、ユーザに自分たちを知ってもらわないとなりませんよね。
商品をいきなり売るのではなく、自分達の取り組みをまずは知ってもらうところから始めていきましょう。まだ見ぬユーザもきっとあなたの情報を待っていると思いますよ。