業種を超えて販売点数を伸ばす店 | 『イブログ』 全国の老舗に新しい可能性を。

『イブログ』 全国の老舗に新しい可能性を。

世間から老舗と呼ばれている会社/お店/その経営者/伝統文化を扱っている職人に。

少し前に、弊社のビジネスの幅が広がりつつあることをブログに書きましたが、ウチよりもさらに上をいっている商売を最近見つけてしまったのです。

先日の連休に僕の田舎(鹿児島県周辺)まで父の墓参りに行ってきました。
お盆に行けないので前倒しの計画だったのですが、向こうへいくと車社会です。当然レンタカーを使わなければならなく、今回もそのようにした訳です。

レンタカー屋さんで車をお借りする際に、ガソリンは満タン返しですぐ近くのスタンドが便利なのでそこを使って欲しいと言われました。
それはどこも同じなので、3日目の返却前に指定されたスタンドへ素直に行きました。

スタンドのお兄さんが、慣れた口調で「給油口は右下のレバーです」と教えてくださり、給油開始。
給油中って何もすることが無いのでボーとしていたところに、先ほどのお兄さんがドアをガチャっと開けて何やら手に持ったものを見せてきました。

店員さん「お客様ぁ~。観光のお帰りですよねぇ?」

僕「はぁ、まぁそうですね。(墓参りだけど別にいいか)」

店員さん「実は、この手にもっているのは石鹸なんですよ。」

僕「はぁ。」

店員さん「この石鹸は鹿児島のなんたらを成分にして・・・・お土産に一ついかがですか?」

僕「(石鹸をお土産って・・・マジかよ。)これって買わなくてもいいんですよね?」

店員さん「無理には勧めませんが、結構皆さん買って帰られますよぉ、いかがですかぁ?」

僕「いえ、石鹸はまったくいりません。」

そして店員さんは無言でドアを閉めました。

これは石鹸を売りつけられそうだから書いたのではなく、ガソリンスタンドがお土産を販売している点に関心したわけです。

通常、スタンドはガソリンを入れておしまいです。レンタカーのお客さんは洗車もコーティングもオイル交換も絶対にしませんよね。
スタンド側とすれば、「儲からないお客様」に当てはまるのですが、逆に観光客しか買わないものを勧めれば販売点数が増え、客単価が上がりますよね。
儲からないお客様から少しでも売上アップを目指している経営に拍手を送りたい気分になりました。(でも買いませんでしたが。)

また、給油中という半強制的な接客時間を有効に利用しているのも中々のものです。
お土産に物足りなさを感じている人や断るのが苦手な人はきっと購入しているのでしょう。
石鹸というのも色々考えた挙句に出した答えの一つなんでしょうね、きっと。

このように販売機会を逃さない取り組みは悪くないと思います。
受身の商売の中でも一つくらいは積極性を取り入れても良いと感じた実例でした。

また次に行ったときもココのスタンドを利用して次の取り組みを調査してきたいと思います。