突然、ほんとうに偶然に――
神秘体験の扉が、パッと開くことがあります。
神棚の前だったり、神脈とつながる場所だったり、
静かな空気の中で、ふいに訪れるのです。
思い出せば、始まりは「家が霊道だった」という現実。
親が教えてくれなかった人生を、
霊たちが夜ごとに振り返り、
「終わりが来るからこそ、悔いのないように生きなさい」と、
何度も何度も、教えてくれました。
出かける先々で起こる心霊現象。
「また?」と思いながらも、誰かが必ず信じてくれました。
心霊少女、と呼ばれることもあったけれど、
私はいつも明るく、けろっとしていたものです。
でも、やっぱりつらくて家を出た。
熱田神宮に通っては、神様に不満をぶつけていた日々。 結婚して、離婚して、心が折れかけたとき――
夢の中に、天照大御神と素戔嗚尊の兄弟神が現れて、
縄文料理の味とレシピをくれました。
それで、一ヶ月、生き延びたんです。
また別の日には、
神皇産霊神と高皇産霊神が夢に現れ、こう言いました。
「魂の親は私たち。これからは私たちに相談しなさい」と。
現世の親として託したのに、と、
両親のことを怒ってくれてもいたのです。
高千穂にお礼参りに行ったとき、
御神霊が弥生の姿で見えました。
瓊瓊杵尊や少彦名命にも出会いました。
玉置神社では伊弉冉尊と深い縁を結び、
母との大きな衝突のあと、恐山へ導かれ、開運しました。
でも――
唯一、神霊を見ていないのが熱田神宮だったんです。
今日、神脈が開いたそのとき、
ああ、草薙の剣って、こういうことか、と分かりました。
だから、素戔嗚と天照大御神なのか……と、腑に落ちました。
少女に神性を宿す信仰は、古今東西、いろんな形で残っています。
壱与やクマリ、座敷わらし――
もしかしたら、両親が私に背負わせたのも、その流れなのかもしれません。
けれども、少女はやがて大人になる。
受け入れた祈りは、時に重く、苦しいものになります。
だから思うんです。
人の世って、なんだかおかしいなって。
神様は、人が想像したもの。
地脈を通じて生まれ、人の祈りを受けて存在してる。
そして今日も、魂の交通整理をしてくれている。
それでも神様は、愛を教えてくれます。
もっと高次になると、光の速さが支配する世界へ。
動かず、ただ在る――そんな星のような存在になるのでしょう。
私たちが今手を取り合えるのは、
きっとこの地球の神様たち。
この世界の、やわらかで、力強い精霊たちです。
だから、信じたくなければ、信じなくてもいい。
でも、愛を求めれば、
天は必ず――与えてくれますよ。