プライドの高い女で寒椿
首からぼとり墜ちてもをんな


昨夏に死んだ祖父の肉と同じ
早さで湯冷めしてゆく身体


気だるさに押し潰されて冬至の日
明るいだけがしあわせですか


ゆっくりと劣化していく身体なら
年の夜にふくれる希死念慮


結局は死にそびれているだけだと
笑って命を喰う冬の果て










言わなかった言葉。