二十時を過ぎ黒揚羽夜に成る








七節や嘘をなぞって折る小枝








冷えた空蝶々雲が群れてゆく









靴紐の蝶々結びほどけて蛾







秋蛍呼び声つられ丑の刻














一寸の身体に。