終わらないでと頼みたくなる本 | スキップカウズ・イマヤスオフィシャルブログ『イマヤスの「モンデバイソン」』by Ameba

終わらないでと頼みたくなる本

この本はめちゃくちゃに当たりだったわ。

夢見るサイコ/手塚 真

あの天才 手塚治虫の息子さんにして映画監督である人の映画についての愛あるエッセイ。

勿論 神保町でうおおっ!超面白そーなオーラを感じて買った古本であるからして内容は80年代で止まっている訳で最新の映画について語られている訳では無いけれど非常にツボな所を突かれまくるのでページを捲る度に幸せになる。

しかも手塚先生の珍しい家庭的なマンガ「マコとルミとチィ」のマコにあたる人な訳で。このマンガにも幼少期のエピソードとしても出てくるけど妖怪やモンスターやホラー映画への愛を物凄い感じる。お父さんより水木しげるにハマッたと言う人だけある 笑

スピルバーグの分析も読んでて首を縦に振りまくりヘルハウスへの過剰過ぎとも言える愛に涙する……実に名著であります次第。

小学生ん時にゴールデンの番組に何故かこの手塚真の短編映画を流すコーナーがあり8mmだったのかな?何か粒子の粗い不条理なホラーで……

焼却炉に何故か閉じ込められたら奥から怪物出てきてとかお墓参りに行ったらゾンビが追っかけて来るとかね、小学4.5年位だったか?それ観て物凄い素敵なトラウマを頂いた 笑
この番組自体が変でアダムスファミリーのバラエティ版みたいなセットの中のドラマ中に何故か映画が差し込まれるみたいな……テレ東だった気がする。当時は12チャンネル。誰か同世代 覚えてないかね?まあ夜寝れなくなったし!うなされたし!でも毎週チェックせずにいられなかったイヤよイヤよも好きのうちを体感したあの頃 笑

そのトラウマから手塚真を意識して中学で名作 大林宣彦のねらわれた学園の不気味なガリ勉では俳優、宝島を読み始めてからは映画「星くず兄弟の伝説」に繋がる。

ブラックキスとか白痴もそーだよね。


話題はズレたけどこの本がとにかくツボであって読んでて非常に嬉し楽し終わらないでだった事を言いたかったのだ!!

こんな素敵な名著が今 読めないのも悲しい。古本で見つけたら即買いをお薦め。但し 王道好きにはなにやらさっぱりかもですが 笑

表紙のカリガリ博士も実に最高なんだわね。

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