まさにこれがオープンエンド!!
5 佐藤正午
俺の大好きな作家さんであるが最近 ご無沙汰していたのだが読んで無かったのを探して今また俺の中で再燃。
物語は倦怠期の夫婦に起きたある奇跡からどんどん予想のつかない報告へ転がる。そこに女好きである種 自堕落な私生活を繰り返す作家が絡み………
最近読んだ本で一番心に残った本。
ある意味で人によって得る結論が違う気がするのだ。読み手の好きな様に取れる。作者はいかようにも取れる様な荷物を読んだ人間に渡している様な……全体としてはベタと対極にある恋愛小説だと思うんだけど。
考え方を変えればある種の冒険小説の様でありスピリチュアルな要素もあり……
俺はこの人の本が好きなのはこの部分かも知れない。結論を押し付けたりしないでじわじわ広がる感覚。
だからこそ妙に残る。一冊の本で色んな可能性がある。すぐに結論を求める今の世の中には余りマッチしていないかも知れないけれど。
本の中で提示される様々な人間模様と愛のカタチ。
全く内容が違うのに 夏目漱石の こころ を思い出してしまった。あれも今も色褪せない一冊。
この 5 もコレからずっと地味にでも良いから読み継がれて欲しい。
興味ある方は是非。
