寅さん本
完全版 「男はつらいよ」の世界
ヘタな人生論より「寅さん」のひと言
どちらも寅さん研究では有名な吉村英夫 著
とりあえず完全版の方は映画全作の解説と分析/考察等が書かれていて作者の男はつらいよへの想いが込められていて頭が下がる。言いたかった事をキチンと言葉にしてくれている。まだちょっとしか読んでいないがそれでも目からウロコ本。
もう一冊は映画の寅さんの名台詞を引用し人間とは人生とはを考える一冊。コレがまた素晴らしく風邪を引き寝ている俺にドンピシャでありました。何気ない台詞なのにこの深み。誰もがわかる言葉でありながら何通りも解釈出来る。コレが男はつらいよの最高の魅力である。この本を読みながら改めて思う。 歌詞を書くのもそうで簡単に伝わる言葉に色んな思いをのっける事が一番難しい。寅さんの言葉はそれを良く教えてくれる。
横になりながら読んでまだ途中だけど2回は涙した。
深い…深いなあ。
考えてみれば映画館で一回も観た事が無いのが悔やまれる。これこそ映画館で色んな人達と共有すべき映画だと言うのに。
人生に迷っている人や悩みを抱えている人にはこの本ぴったりだと思う。映画観てから読んでも読んでから観てもどっちでも良い。
人間愛に溢れた本ですわ。あと文章に滲み出る作者の男はつらいよへの愛も素晴らしい。
映画同様にこの2冊もお薦め。