レッドと言う 深き漫画
レッド①② 山本直樹 5巻まで出てるらしいがまだそこまで読めてない。
1969~1973あたりの日本の学生運動の模様を事細かに丁寧に描いた作品。
あの頃の若者を動かした思想と革命とは?
そしてその結果何が起きて何が残ったのか?
今の虚無感に溢れる現代を生きる我々にある種あの時代の若者のパワーは美しくうつったりもする。今の時代だからこそ振り返るべき歴史なのかも知れない。
学生運動と言えば有名な浅間山荘におそらくコレから話は向かい陰惨極まりない内ゲバの話にまでいくのだろうがあの時代の若者達をそこまで狂気に駆り立てたものって一体なんなのだろう?一種宗教のカルトと似ている。
人間の個が各々違う人間の個と混じり集団となりその結果にどうなったのか?美しい思想とやっている事の酷さのギャップ……ずっと付きまとい離れない矛盾。
作者の山本直樹のエロい所含めてこの人の作家性も大好きだがこの漫画は全く今までと手法が違っている。
客観的で丁寧に読み手に自由に考えさせる事が出来る様に敢えて主張や作家性を消し読み手に問題提起をしている気がする。
コレを連載させ現代に届けようとする作者と理解力の高い出版社と編集者に感銘を受けた。
取りあえず俺は引き続き読んで追っかけたいと思う次第。