男二人の奇妙な旅

これまた神代辰巳の アフリカの光。



ショーケン＋田中邦衛

そして桃井かおり



何故かアフリカに行く事を夢見る男二人が北に行きひたすらマグロ漁船に乗る事を願いよそ者扱いされる町に逗留する。中々上手くいかないが仲良くやっていた二人だが………


ロードムービーの傑作スケアクロウの日本版的な感じでもある。


ショーケン＋田中邦衛の男二人のコミュニケーションが余りにも凄すぎてコレはモーホー映画？(笑)と思う程の過剰なじゃれ合い。

でそこが余りにも突き抜けていてもう笑ってしまう…と言うか吹き出す(笑)



コレは日本映画専門チャンネルでやっていたのを録画したもの。


俳優や神代組のスタッフが語る神代映画の魅力的な特集番組で観た所 神代映画は非常にアフレコが多くこれが物凄く独自の世界を築いている。しかも監督は口を合わせないで少しずらしてアフレコするように命じたらしい。


明らかに口がずれていても何だか納得の不思議さがある。



ショーケン＋田中邦衛のシーンは二人の恐らくアドリブ合戦なんだろうけど……此処にまた桃井かおりが絡む事によってまた様相が複雑になる(笑)



ストーリーだけを追っかけても余り面白味が無いかもしれない……


場面 場面 に見せ場がある様な……駅の待合室で必ずガキを殴るショーケンもアナーキーの極み。



面白ですなあ。



ショーケン演じるダメ男はもう猛烈過ぎる格好良さ。



クラクラするぐらいのダメ加減(笑)



それがまた最高に格好良いので始末が悪い。


この時代の得体の知れない画面から飛び出しそうなパワーってなんなんだろ？



男にこそ観て欲しい一本。