読了
下巻の後半は涙が出て来た……もう大変。
大衆受けをしつつ何処で自分の作風に疑問を持ちつつ前代未聞の短編1000話越えに賭けた想い。
星新一から読書の楽しみを覚えたとしても卒業されてしまう淋しさ。
SF先駆者の自負と後輩である筒井康隆などの進化を目にして苦悩する姿。
あんだけの読書家に愛され国民的作家になっても………悩みは尽きない。
物凄く良い本でグッと来た………表現者っていつも自分で問題を提起してしまう。基本満足なんてそうそう出来るもんでは無いのだ。
痺れたわ……星新一から読書を始めた同世代必読の書。
最相葉月の丁寧な取材+観察+主観に脱帽………こんな凄いノンフィクションは中々読めないのでは無いだろうか?
興味ある人は間違い無く読むべき必読の書。