無冠の帝王
都筑道夫 恐怖短編集成
悪魔はあくまで悪魔である
タイトルも洒落たこの作品集
俺の大好きな作家さんである。
ジャンルも幅広く怪談物から時代物+SFと何でもござれ………多作なのにクオリティは下がらない奇跡の人である。
賞と呼ばれる物に無縁なのも何故なのかわからん!!
時代の先を行く芸風がマッチしなかったのかも知れない。
ちくま文庫で纏められたこのシリーズは特にお薦めだ。ほぼ完璧な網羅……流石の日下三蔵 編集である。
洒落た語り口で非常に味わい深い短編はこの人ならでは。
岡本綺堂の様な正当な怪談小説を書く素晴らしき人………新作がもう読めないのが哀し。
初期 筒井康隆や山田風太郎にハマった事のある人なら間違いなくハマる!
今こそもう一度読むべき!
ちなみに古本屋行くと必ずマストで探す作家の一人。