点と線 あたいキリトリセン | スキップカウズ・イマヤスオフィシャルブログ『イマヤスの「モンデバイソン」』by Ameba

点と線 あたいキリトリセン

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呆け呆けしながらの鑑賞……前にやっていたSPドラマ。前と言ってもかなり前2007だもんね(笑)



主演 ビートたけし。 DVDにて鑑賞。



そりゃ観るでしょう(笑)あたくしの場合。


原作は推理小説の歴史や流れを変えた松本清張の昭和の大ベストセラー



初めて読んだのは確か中2。余りにもそれまでに読んだ本の感触が違ってカルチャーショックだったし余り完璧に理解出来ず高3でもう一度読み直した気がする。



やっぱり松本清張ワールドは今も健在…ドラマや映画になる度にまた本も復刊し当然の様にまた売れる。



生誕100年にしてまだ尚人の心に残り続ける……凄い事だ。



世の中は変わってもテーマがスタンダードだから現代にも通じるんだろうなあきっと。



で昭和32年が舞台のこのドラマ。



美術的にも大変な苦労の後が見える。CG+セット撮影など豪華。



たけしさんの抑えた刑事の感じがまた堪らない。



やっぱ名作だわこれ。



時刻表のトリック(わかりずらいトリックの部分をドラマの途中で石坂浩二が説明をし非常にわかりやすくしてくれている!!)に加え汚職事件の二本柱で物語は進行。



最近のテレ朝のドラマって凄いなあ……重厚かつ丁寧。



刑事一代もかなり見応えあったしさ。



ビートたけしの執念の老刑事+高橋克典の若い刑事のコンビ。



松本清張の作品の一つのパターン。



男同士の親子の様な関係性……確か張り込みもそうだった様な。


松本清張の生い立ちにも関係するのだろうが親子の関係性の物語が多く出てくる。



もしこの点と線のドラマを観て気に入ったのであれば映画の名作も観て頂きたい。



砂の器……超泣いた……感動作



鬼畜……これはまた観るの辛い痛い映画


疑惑……実際の事件をモデルにした作品。最後のどんでん返しは今観ても衝撃。

天城越えも何だか幻想的……田中裕子が美し過ぎる!


ゼロの焦点もそういや映画になるんだっけ。


改めて凄いなあ……松本清張って。
松本清張作品には不屈の人間が出て来る。上からいくら圧力かけられても決して諦めず信念を持ち行動する、弱者でも絶対に強者に対し挑んでいく……スケープゴートに屈しない人間の生き様が描かれている。反骨精神バリバリなのである。



映画の様にスケールのでかいドラマに満腹なあたくし。



やっぱたけしさんの存在感って半端で無いですな。


役者陣も素晴らしい。


今更で何ですが(笑)お薦めであります訳。