光と闇 | スキップカウズ・イマヤスオフィシャルブログ『イマヤスの「モンデバイソン」』by Ameba

光と闇

スキップカウズ・イマヤスオフィシャルブログ『イマヤスの「モンデバイソン」』by Ameba-090401_1238~01.jpg
サマヨイザクラ 郷田マモラ 作品。


上下巻で完結のこの本は陪審員制度をわかりやすく細かく説明した上に司法制度の抱える矛盾と集団になれば必然として生まれてしまう悪意などを中心に描きつつ罪と対峙する事によって自分達とも対峙する事になる人間を見事としか言い様のない程描いている。かなり作者自身の主観もあるので意見は様々になるだろうが!キチンと自分の主張が見えていて尚且つ難しくデリケートな問題を描ききっている。


素晴らしい中身の濃さ。しかもラストにはエンターテイメントの醍醐味の部分+考えさせられる深い余韻。


元々上巻買って下巻待って即購入。じっくり読んでため息……問題作だけどちっとも読む人を選ばないこのベタさって!!取材も時間掛けただろうし本当プロの仕事。



きらきらひかるの作者でもある。あれだって中々スポットのあたらない死体監察医の話だもんな――発想が違う!


日本も実際 陪審員制度スタートしたものの実際どんな事がありどんな守秘義務がありどんなシステムなのか?この本がかなり分かりやすく教えてくれた。


因みに早くもドラマ化決定の様子。5月予定の模様。



知りたい人は是非読むべし。



あの頃はまだ架空の世界の映画だった中原 俊 監督 三谷幸喜 脚本 の12人の優しい日本人がもう一度観たくなったあたくし。