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国内でLCC(格安航空会社)が就航して5年。2年前の4月には成田空港にLCC専用ターミナル(第3ターミナル)がオープンするなど利用者を伸ばしている成田空港。LCC利用者を後押ししたのが、東京駅から片道1000円以下で利用できる格安LCCバスの存在である。

ダイヤ改正の度に増便になっており、東京駅からは京成バス「東京シャトル」、ビィー・トランセグループとJRバス関東の2社が共同運行する「THEアクセス成田」の2つのバスを合わせると、ほぼ終日、10分間隔で乗車できるようになった。「THEアクセス成田」は、5月1日のダイヤ改正により129便から142便に増便される。更に昨年秋からは新たに大崎駅からもウイラー・エクスプレスが「成田シャトル」の運行を開始(1日43便)し、「東京シャトル」と合わせて1日約300便体制となっている。

この3つのバスは、都内発は全て事前予約できる。飛行機の時間が事前に決まっている場合には予約をしておくことで確実に乗車できる。日中時間帯のバスでは基本的に全席が予約できるのではなく、予約は一定座席数のみで(「THEアクセス成田」では15席程度)、予約なしでも利用できる座席数も確保されている。最近では格安LCCバス利用者が増えており、満席で先発のバスに乗車できずに、次便になってしまうこともあるので、予約なしの場合には、時間に余裕を持って乗車場所へ向かうといいだろう。

3つのバス会社は、それぞれ予約締め切り時間が異なり、成田空港行きでは「東京シャトル」では2日前までの予約が必要となるが、「THEアクセス成田」(銀座、東京駅発)と「成田シャトル」(大崎駅発)は出発当日まで予約・決済が可能となっている。

■京成バス「東京シャトル」(1日113便)

東京駅~成田空港(始発は東雲車庫もしくは大江戸温泉物語)
(一部バスは銀座駅経由)
片道1000円(事前予約時は900円)
※深夜早朝便で未予約の場合は2000円
予約は2日前の17時まで(インターネット及び電話予約の場合)

■ビィー・トランセグループ、JRバス関東「THEアクセス成田」(1日142便※5月より増便)

銀座駅~東京駅~成田空港(一部バスの始発は東雲イオン前。また東京駅18:40発以降に成田空港近隣ホテル行きを4便運行)
片道1000円(事前予約時も同額)
予約は発車の1時間前まで

■ウイラー・エクスプレス「成田シャトル」(1日43便)

大崎駅~成田空港~芝山町役場
片道1200円(事前予約時は1000円)
予約は発車の20分前まで

上手な活用法としては、2日前までにバスを確定できるようであれば、京成バス東京シャトル」を予約することで最安値の片道900円で利用できるのでお得。また、東京駅のバス停が便利な場所にある(東京駅では八重洲南口のJR高速バス乗り場から発車)「THEアクセス成田」は1時間前までに予約できるが、予約をしておくと最初に乗車できるので、窓側席に座れる可能性が非常に高い。予約なしで行列の場合において積み残しする場合もあるが、それでも10~20分後に発車する次のバスに乗れることがほとんどである。「THEアクセス成田」に予約なしで確実に乗車できるのが銀座(数寄屋橋)からの乗車がおすすめ。東京駅より前に停車することで、基本的には予約なしでもほぼ確実に乗車できる。

ウイラー・エクスプレス「成田シャトル」は、予約なしでも乗車できることがほとんどであるが、20分前までに事前予約することで200円安い1000円で乗車できることから予約をしておくといいだろう。

利用の際には、各社のホームページから発車時間をチェックし、飛行機に乗り遅れないように時間に余裕を持って利用して欲しいところである。