In Tenderloin
サンフランシスコダウンタウンの一角にある -テンダーロイン地域;“天使にラブソングを”“幸せのちから”などの舞台になった有名な地域ですが、実はこの地域、サンフランシスコでは少し治安に問題がある場所だと言う事は、ご存知でしょうか?
そんな地域の一角になるイタリアンレストラン。レストランと言うより、街角の食堂と言う言葉が合うでしょうか。中には20人ほどのカウンターがあり、私たちが座る指定席(勝手に指定席にしています、レストランの指定ではありません ….)はグリルのまん前。そのグリルで無口な職人さんが今日も、メキート炭の炭焼きステーキ、ハンバーグ、チキンと次々に肉を黙々と焼いています。 私はその職人さんに一言、
"こんばんわ。今日も忙しそうですね。"
"............."と無言の職人さん。
それに対し、私は
“ランチのオックステールのシチュウまだある?”
と聞くと、
“………。 どうかな? ”
としばらくして無愛想な返事が。
“よし、今夜はハンバーグにしよう“
と注文をすると、
“今日はにんにく入りにしてやる。パセリもまぜてやるぞ。”
とさっきの無愛想な返事とは違った言葉が返ってきました。
その職人さんは美しい鮮紅色のビーフの挽肉を大きなてで掴むと、私の特性ハンバーグを作り始めました。ハンバーグの型にし終えると、グリルの真ん中にポーンと置き、今度は他のお客さんの注文の肉にとりかかっています。私は彼がちゃんと私のハンバーグを見てくれているか、焼きすぎてしまうのではないかと心配になり、つい
“レア”って言ったの聞こえたよね?と言ってしまいました。
しばらくすると、彼は無言でハンバーグをひっくり返します。“あ、忘れられてなかった”と一時は安心しますが、また彼が他の料理にかかり始めると、不安になってしまいます。
そんなやり取りのあと、お待ちかねのハンバーグが私の目の前にやってきました。ナイフを入れた瞬間、肉汁がお皿全体に広がり、湯気がホワーっと上がったと思うと、にんにくのほのかな香りが広がります。そんの熱々のハンバーグを口一杯にほうばり、ハフハフしていると、“焼き加減はどうだ?”と得意気に彼は微笑みました。言う事もなく、全てが完璧でございました。
み。
Congratulations ! My Friend
5月は卒業シーズンで、27日の戦没者追悼記念日であるメモリアルデーが終ると、8月末まで夏休みに突入する学校がほとんどです。そんな中、私の友人の一人が卒業式を迎える事ができました。ここはみんなでお祝いしようと言う事になり、美味しい日本食のお店を目指す事になりました。幹事さんはお金には糸目をつけないという太っ腹でありました。
まず、サンフランシスコ市内に何店か候補の店を挙げました。
1件目、サンフランシスコのショッピング街、ユニオンスクエア近くの伝統的な和食のお店。
2件目、金融街や会社のビルが立ち並ぶ、エンバカデロにある創作日本料理店。
3件目、由緒正しいホテル内にある、ちょっと高級レストラン。
4件目、海の近くの住宅地域、サンセット地区にある、お洒落な居酒屋風寿司屋さん。
各店それぞれ違った魅力があり、味にも定評のあるお店なので、結局迷ったあげく、”あみだくじ”で決める事になりました。結果が出て、即予約。幹事さんの力量で1時間後には、私達はお店の席に着いていました。(いつもはかなり混んでいるお店ですが、その日は運良く予約が取れました)
先ずは(このセリフはお酒を頼むときの合いの手)、喧嘩しないように、ビールを全員分注文し、続いて新鮮なカキ、鳥のから揚げ、おすすめのお刺身盛り合わせ、そして竹の子の木の芽和えをいただきました。この時期でもサンフランシスコは、肌寒い町です。そこで、あたたかい鴨鍋も注文。鍋をつつくと日本酒が飲みたくなるもので、冷酒を追加。その時、主賓の友人は、普段お酒をまったく飲まないというのを、思い出しました。
白米でお刺身を食べ、着物姿の店員さんが通ると、おつまみを頼み、お酒を追加し、ここはアメリカなのかと錯覚するほど和やかな時間を過ごしました。(ニコニコと応対して頂いた、店員さん方には感謝、感謝です。)
遠く親元を離れ、膨大な宿題をこなし、毎回のテストで殆ど徹夜だった友人。1つの事を成し終えたという達成感。少しホッペがピンク色になりつつも、今夜はお袋の味(?)を堪能できたのかな?
み
WARM BAY AREA (SAUSALITO)
私達は、そんな暑い場所を離れ、”涼”を求めてゴールデンゲートブリッジ金門橋を渡り、北へ車を走らせました。目差すは橋を越えた海辺のレストランです。
入り口から目に入ったのは海の景色、青い空、そして潮風。開放的な景色を満喫していると、フランスのタイヤ製造や地図、グルメガイドの発行会社で有名なミシュランのおすすめー"MICHELIN RECOMMEND"と壁に書かれた文字が。。。ちょっと期待です。
そのお勧めレストランに入店。PATIO席に案内され、チャーミングな店員さんが、飲み物の注文を聞きに来ました。”ビール”と言うところでしたが、ちょっと周りを見回してみると、果物の付いたグラスが。ここでは皆さんカクテルを楽しんでいらっしゃるようでした。何やら”HAYATA"と言っている声が、、、”ハヤタ”ってウルトラセブンの隊員の名前のはず、、、アメリカでもウルトラマンを見てるんだろうなあと思いました。
シーフードレストランと言う事で、ブランチメニューからヒラメのフライ、オムレツを注文。それに合わせて、スパークリングワインをチョイス。
早速やって来た料理のフライのタルタルソースは、軽い酸味がまろやか。オムレツのチキンはスパイシーで、なおかつ柔らか。そして、なによりお洒落な料理。
私たちの食べている席のさらに奥の方では、子供たちがお行儀よく座っていて、その横には涼しげなシャツに、上品な花柄のワンピースを御召しでご加歳のご夫人と、そのご亭主さんが食事を楽しんでおられました。そんなレストランはパーティーでも使えそうな、広いスペースでした。
ゆったりした時間の中の、潮風ブランチは、気がつくと胃袋に消えていました。
サンフランシスコダウンタウンから、車で約30分、近所の気軽に行ける避暑地。今度は、夕方のハッピーアワーに”PUPU"食べに行くつもりです。ちなみに”PUPU"はハワイの言葉で、おつまみ又は小皿料理を意味します。
み。
