険しい谷底、切り立った山脈の間をもうもうと煙をあげる機関車に乗って走っている。
知り合いが一人と、他の人は全く知らないが、数十人は乗っているだろうか。
行き先はわからない。
山間をくねくねと曲がりながら走り続ける。
突然の落石。行く先の線路はもろくも岩肌ごと崩れ去る。もはや機関車も止まれるスピードではない。至って冷静。
崩れ去った線路にさしかかり、巨大な機関車は谷底へ落ちる。視界は機関車の内部。
ゆっくり、ゆっくりと落ちていく。スローモーション。
あと2秒で谷底に叩きつけられる事が瞬時にわかる。目の前が地面。
暗転
目が覚める。布団の中。間違いなく自分の部屋。暗闇。
天井、足下の方向隅に気配を感じる。上半身起きあがる。
目の前に巨大(1メートル四方ほど)なお面。福の神と般若の面を足して2で割ったような顔立ち。天井の隅でふわふわと浮いている。
僕の名前を呼ぶ。
「お前の現在までの不徳は…」
僕の覚えている自分の犯した罪、些細なことから重荷になっていることまで全て。覚えてはいるが、無意識にしていたこと、よかれと思ってしたこと、かえって人に不幸をもたらした事。全ての不徳となることを全て、淡々と読み上げる。
どれほどの時間がかかったかはわからないが、かなり長い時間という認識。冷静。
「以上がお前の不徳の全てだ」
言い終わった瞬間暗転。重苦しい空白。息はしていない。自分の存在が無になった感覚。
肉体も、魂も。名前や家族、仲間。全てが無。
さらに深い暗転。
知り合いが一人と、他の人は全く知らないが、数十人は乗っているだろうか。
行き先はわからない。
山間をくねくねと曲がりながら走り続ける。
突然の落石。行く先の線路はもろくも岩肌ごと崩れ去る。もはや機関車も止まれるスピードではない。至って冷静。
崩れ去った線路にさしかかり、巨大な機関車は谷底へ落ちる。視界は機関車の内部。
ゆっくり、ゆっくりと落ちていく。スローモーション。
あと2秒で谷底に叩きつけられる事が瞬時にわかる。目の前が地面。
暗転
目が覚める。布団の中。間違いなく自分の部屋。暗闇。
天井、足下の方向隅に気配を感じる。上半身起きあがる。
目の前に巨大(1メートル四方ほど)なお面。福の神と般若の面を足して2で割ったような顔立ち。天井の隅でふわふわと浮いている。
僕の名前を呼ぶ。
「お前の現在までの不徳は…」
僕の覚えている自分の犯した罪、些細なことから重荷になっていることまで全て。覚えてはいるが、無意識にしていたこと、よかれと思ってしたこと、かえって人に不幸をもたらした事。全ての不徳となることを全て、淡々と読み上げる。
どれほどの時間がかかったかはわからないが、かなり長い時間という認識。冷静。
「以上がお前の不徳の全てだ」
言い終わった瞬間暗転。重苦しい空白。息はしていない。自分の存在が無になった感覚。
肉体も、魂も。名前や家族、仲間。全てが無。
さらに深い暗転。