いくつかの例を見ながら、利益率とそれを少しでも向上させるための「仕入れの工夫」と「仕入れた商品の使用方法の工夫」を見てきました。
ただ、そのなかには「工夫」というキレイな言葉で表現してはいけない行為も散見されることに気づいたでしょう。
●お客に安くよいモノを提供するために努力していること
●自分たちの利益を上げるためにやっている不正・脱法ギリギリのこと
どうやらこの二つを切り離して考える必要がありそうです。
前者の例として、「まとめて仕入れたり、海外から仕入れたりして安く買う)」「客が気づかないところは節約する」などがありました。
これらは、自社努力といえるものです。
逆に、後者の例として、「調味料等で安物をごまかしたり、バッタ品を仕入れたりして客を騙す」「仕入れ先を脅して安く買う」といった不正に近いものがありました。
ここからはこれらの両極端の例をお見せしましょう。
利益が向上してきた企業たちは、客の気づかないところで地道な改善を続けていることを紹介してきました。
仕入れ単価の改善もしかり。
仕入れ商品の仕様もしかり。
アルバイトが作業する秒数だってしかり。
そういうことを、少しでも安くできないか、短縮できないか、ということを考えています。
彼らは、ほんのささいな違いであっても、改善を積み重ねることで、結果に大きな差が出ることを知っているのです。