本日3・4限、第13回となる演習を行いました。

 まず文献『地域・都市の社会学』第11章を取り上げての輪読を行いました。この章では「個人化」する社会との向き合い方、そうした社会での多様性を尊重した生き方の条件について考えています。個人化は私たちの日常に浸透していますし、「孤立化」も現代に生きる上では当たり前のことになりつつあります。この現実に対して地域社会ができることは何か、優れて「まちづくり」課題であると思います。自分事として考えていきましょう。

 次に第1回フィールドワークに関する検討を行いました。地域社会の衰退化・希薄化に対して、行政によるパートナーシップ型の支援制度を活用した再活性化について考えています。県内2市での事例研究を進めていますが、その進行に伴って研究の枠組みの見直しや、追加調査の必要が生じています。今回はそうした研究上の課題の検討を行うとともに、まとめとなるフィールドノートの執筆に向けた打ち合わせを進めました。

 そして第2回フィールドワークについて話し合いました。こちらのフィールドワークでは福島市蓬莱団地を中心事例として、実践も交えた中心商業施設のあり方、居場所づくりといった内容を研究していきます。このため、現在は三つの分担に分かれて企画と実践に向けた準備を進めています。今回はそれぞれの内容について報告を聞き、進捗を図るための話し合いを行いました。

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 次回は7月16日3・4限です。内容は文献第12章を取り上げての輪読、第2回フィールドワークに関する検討の二つを予定しています。