本日6限、第10講となる講義を行いました。今回・次回は質的調査の設計・実施について学修します。前回まで学修した量的調査による認識との違いを意識しつつ、両者の重なり合う社会調査の実践を考えていきましょう。

 今回は特に質的調査の魅力と課題について、質的調査を用いて書かれた新聞記事や文章を読むことから考えました。質的調査は定型的な方法の確立が難しく、調査する側の能力に依拠せざるを得ないと言われます。一方、自身の対象や方法に対する見方を自覚、確立していくことで、むしろ積極的な活用のあり方も見えると思います。多くの質的調査の先行事例に学びながら、その理解を深めていきましょう。

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 次回は6月25日6限です。内容は質的調査の結果分析・公表を中心に考えます。