本日午前10時より、第6・7講となる講義を行いました。今回は前半・後半とも文献『基礎からわかる社会学研究法』を取り上げての輪読を行いました。

 前半では第3章を取り上げました。この章では地域社会におけるフィールドワークの企画と実施について扱っています。地域政策科学専攻の大学院生のみなさんだけに、地域社会を対象とした調査の機会は多いことと思います。その際の企画の考え方、そして地域社会の「構造」把握とは何か、今回は企画立案の実習を交えて考えました。

 後半では第6章を取り上げました。この章では新聞・雑誌記事に基づく歴史研究の方法について検討しています。いずれの分野でも新聞・雑誌を用いて事象の経緯を知ることは多々あります。その際の資料に向き合う視点や、分析の考え方について学修しました。話し合いでは過去の新聞における読者投稿を素材としましたが、現在の「あたりまえ」を疑う面白さがありました。

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 次回は6月20日(木)午前10時から行います。内容は文献第7章を取り上げての輪読と、各自の修士論文について「問いの解明を一つ試行する」と題した報告を行います。