本日6・7限、第7回となる演習を行いました。前半は文献『リサーチのはじめかた』第5章を取り上げての輪読を行いました。この章では自身の「問い」を鍛えていくための「分野」との関わり方について考えています。「問い」は「テーマ」を超えて広がるものですが、自ずと「分野」に収れんしていく側面もあります。その「分野」にある「問題集団」を見つけ、生産的な摩擦を繰り返すなかで問いが鍛えられていきます。そうした「分野」に自身の研究を開いていくための作法について、実習も交えて考えました。

 後半は共同研究です。前回に引き続き、共通の問いを考えるための話し合いを行いました。前回、それぞれが考える共通の問いを報告し合いましたが、今回はそれらを総合してとりまとめ案を考えてきました。話し合いを重ねるなかでテーマ自体は集約されつつありますが、調べる内容や事例がなお具体的になっていません。次回、もう1回継続して話し合いを行いますので、さらに問いの具体化を図ることにしました。

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 次回は6月10日6・7限です。内容は、前半は文献第6章を取り上げての輪読です。後半は共同研究について、共通の問いを考えるための話し合いを継続します。