本日3限、第8講となる講義を行いました。前回・今回は調査票調査の実施段階におけるポイントについて学修しており、特に今回は標本抽出(サンプリング)の基本的な考え方と方法について取り上げました。

 私たちが平素目にする世論調査の類いは標本調査として行われている場合が少なくありません。その際、母集団の「縮図」をつくることが前提となります。その前提となる条件や標本の数、意図や恣意を込めずむしろ用意周到に無作為抽出を行うための方法について、事例も交えて考えました。

 標本抽出では統計学の基礎知識を用いるため原理がわかりづらく、つい避けたくなりがちです。しかし、完全な悉皆調査が難しいことを考えると、むしろ標本調査の方が正確に母集団の実態を知る手立てとなります。実例にも学びながら、考えてみましょう。

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 次回は6月10日3限です。内容は調査票調査の結果公表・分析について検討します。