本日3限、第7講となる講義を行いました。今回は量的調査(調査票調査)の方法論に関する2回目の内容として、ワーディングの問題について取り上げました。

 調査票調査において、調査票は調査する側と調査される側を結ぶコミュニケーションツールとなります。その良し悪しによって、回答の信頼性や回収率に影響が及びます。この間、概念の定義を始めとする社会調査の言葉遣いについて学修してきたところですが、実施の場面で用いる調査票の質問文や回答形式をめぐって起こり得る問題に習熟し、未然にエラーを防ぐようにしましょう。

 今回の講義ではワーディングの問題に焦点が当てられた調査事例から考えた上で、そのごく基本について練習問題を通じて学びました。平素目にする調査票についても、ワーディングの問題の視点から評価を行い、経験値を高めていきましょう。

 また、今回は先に提出された第1回レポート課題の解答を説明しました。主に第2章・第3章の振り返りとなる内容でしたが、改めて見直して理解を補っていくようにしましょう。

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 次回は6月3日3限です。内容は今回に続いて調査票調査の実施に関わって特にサンプリングを取り上げ、その基本的な考え方を学修します。