本日3限、第5講となる講義を行いました。今回は前回に続き第3章「社会調査の基本的なルール・ツール」の2回目となる内容を扱いました。

 今回の主な学修内容は仮説の構築と検証です。私たちが目にする社会的な事象は、相関関係として説明できる場合が多くあります。むしろ、様々な事象を相関関係として捉えてみる発想が有用なこともよくあります。その際、前回学修した概念の定義(変数化)を使いこなし、問いの基本文型としての仮説を書いてみることで調べる事柄も明らかになります。今回は世論調査など事例をいくつか用いて、そうした仮説の考え方や書き方について学修しました。

 その仮説を検証するための社会調査データを獲得するため、具体的な調査活動を行います。その前提となる対象の画定について説明した後、量的調査と質的調査それぞれの有効性、課題、方法について紹介しました。仮説の検証に相応しい社会調査が行えるように、「リサーチ・デザイン」の発想を持って考えていきましょう。

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 次回は5月20日3限です。内容は第4章「量的調査(調査票調査)の設計・実施」の1回目、まずその設計について基本を学びます。

 また、これまでの第1章〜第3章の内容をふまえ、今週から来週にかけてライブキャンパス経由での第1回レポート課題を提出していただきます。追って指示が届きますので、それにしたがって解答、提出してください。