本日3・4限、第14・15講となる講義を行いました(第13講は課題作成のための自習としました)。

 まず前半は社会調査協会による『社会と調査』のNo.20に所収されている論文を取り上げて検討しました。この論文はメディア(新聞社)による世論調査の経緯から、その手法の変遷について考えています。データとして新聞記事を扱う受講者もおり、新聞記事によく取り上げられる世論調査の実施に関する実際を学びました。サンプリング、あるいは配布・回収といった過程に、新聞社が行う世論調査の目的がよく現れています。そのための手法の特徴をよく理解することから、世論調査に基づく新聞記事も深く読めるようになりましょう。

 後半は「社会調査に関するM1のまとめとM2の計画」と題して、各自の修士論文における社会調査のとりくみについて報告を行いました。今回はこの後期のまとめとして、受講者のみなさんはM1であることから、その間の社会調査に関する自己評価を行ってもらいました。そこから見える展開の方向や、あるいは課題をよく認識した上でM2での研究を進めてもらえれば幸いです。

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 以上でこの後期に開講した本講は終了となります。引き続き社会調査の考え方や手立てに関心を持ち、修士論文に活かすことのできるデータ収集や分析を行ってください。よりよい修士論文がまとまることを期待しています。