本日4限、第28回となる演習を行いました。今回は建築家・出江潤さんを講師にお招きし、「光と影が空間に与える影響と効果」と題する講演を聴講しました。公開での開催としました。

 

 

 議場構造論をテーマとしているこの演習では現在、後期の課題として郡山市議会を事例に議場を新たに建設する場合のアイデア提案を考えています。その際、建築家の発想の仕方に学びたいと考え、今回、出江さんにご出講をお願いしました。

 出江さんは関西を中心に活動されており、光と影、建築物の素材、地域性といった要素を重視してオフィスや住宅などの設計をされています。特に計算された光と影の使い方や、コンクリートブロックといった意外な素材を駆使した技法は、建築の門外漢が聞いても非常に興味深い、実際にその空間に触れたくなる魅力を持っています。今回の講演では、そうしたこれまでのお仕事を通じて、「つくる」というより空間や敷地の条件をふまえて「解く」という発想での設計についてお話いただきました。

 質疑応答では現在とりくんでいる課題への助言もいただきました。よりよい提案になるよう、今日学んだこと、考えたことを活かしていきましょう。

 出江さんには大変お忙しいなか、しかも遠方からご出講いただき、本当にありがとうございました。

  *  *  *

 次回は1月25日4限です。内容は後期の課題について引き続き話し合い、作業を行います。