本日2限、第5講となる講義を行いました。今回は前回に引き続き「社会調査の基本的なルール・ツール」と題する内容の後半について説明しました。
 その主なポイントは仮説の構築と検証です。私たちが調べようとする問題は、多様な要素によって成り立っています。その問題を図式化して選り分けるとともに、調査によって検証するべき問題を仮説としてまとめ直すことが大切です。この仮説を使いこなすことによって、「なぜ、そうであるのか」という説明を適切に行えるようなデータを収集できるようになりましょう。
 そして今回講義では、仮説に応じた調査対象の設定について、また、その検証に見合う社会調査方法の選定についても説明しました。問題をより鮮明にするための情報収集についても理解を深めながら、明らかにすべき問題を検証するための社会調査を設計できるようになりましょう。
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 次回は5月24日2限です。内容は「量的調査(調査票調査)の設計・実施」について説明します。社会調査のごく基本的な手法である、調査票調査の知っておくべき設計について学習します。