ヴァイオリン弾き | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

ピザの生地の上に線路


夕暮れ色に染まった アンバランスの庭


俺は とても嫌いだった


俺は とても不安だった


転がるダビデ像に 絡まるサボテン


異空間に市松模様のタイル


バレリーナは 発狂する為に踊る


砕け散る人形は ピストルを喰べる


そして夜を飲み込む


鏡の中でも 俺は嘔吐を繰り返した


毎朝 ミニチュアなバスに連れ去られるから


空き地で 何度も殺される夢


空き地で 何度も逸れる夢


紙飛行機を追いかけて


ヴァイオリン弾きの 足の裏で泣いている


風に吹かれる 花びらを追いかけて


ヴァイオリン弾きの 革ジャンのポケットで待っている


裸の自転車 骨身をさらす骨


酒樽の中から 孤独を感じて Skaを聞く


凍る世界に 電子レンジを放り投げる


数年後には 変わり果てた姿


魚は ぴちぴち跳ねる


小人はコソコソ逃げる


アスピリンの向こう側へ 


紅茶の向こう側へ


煙草の向こう側へ


行き先のない 旅に出て


ヴァイオリン弾きの 爪の中で死んでみる




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