手を振った | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

遠いようで 近い朝


短いようで 長い夜


いろんな人が死んでいった


道草ばかりをしている場合じゃなかった


ねずみの尻尾の メトロノームを


置き忘れた 駐車場で ボクは悲しんでいる


笑えそうで 笑えない今日


消えそうで 消えない雨


誰かの 靴音が響く


路上の上の 四角い空 見上げるばかり


安っぽいパンだけ ポケットに詰め込んで


ボクは 振り向かないことを決めて 手を振った


失くしてはいけない 物だけを刻みこんで


ボクは 無意識におどけて見せて 手を振った


鳴きそうで 鳴かない夕暮れ


届きそうで 届かない月


言葉の終わりの 時計台で


うつむいても 戦場でも 花は咲き乱れる


伝わらないだろう 思いを詰め込んで


ボクは 帰らないことを決めて 手を振った


汚れたカバンに ピストルを詰め込んで


ボクは 戻らないことを誓って 手を振った


ボクは 手を振った








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