前置き
男には周りの人全てにカッコつけたいという巨大な欲がある。実際私も例外ではなく、五歩歩けば手で髪の毛に触れるし、見えもしないかっこいいラルフローレンやポールスミスのパンツを自信満々に履いて外に出る。あの平成を一斉風味した男前代表である木村拓哉でさえプロフィールで身長を誤魔化すのだ。しかしこれは男の性であり、誰にでもよく思われたいという人間の本質でもある。
先日のゴールデンウィークで私は友人の女性二人と伊勢志摩に旅行に行くことになった。もちろん男の私は運転係だ。一人の女性は免許を持っていたが同僚の女性に運転させるのは、医学部生に手術を任せるようなものだ。名古屋駅で新幹線を降りて、そこから三井のカーシェアでハリアーのGグレードを予約していた。私はグレーとアプリに表示されていたので予約したのだが、実際に目で見てみるとそれはグレーではなく、80代の老婦人の黒ずんだ銀歯の色だった。
レビュー(内外装)
デザインは悪くない。日本車にしてはかっこいいし(テールライトは冨永愛のように細くて長いが)、何より女性人気が高い。ハリアーを所有している独身男性は必ず飲み会で気付けば女性と鶯谷の線路沿いに消える。大きさも4740mm×1885mm×1660mmとちょうど良く、トランクの容量もある程度大きいのでハイヒールやチャンキーヒール、コーンヒールなどの様々な女性のヒールを入れることができる。
内装も他の日本車よりは洗練され、英国車のように美しいわけではないが日本人的な洒落を感じる。決して派手ではないが、デザインとしての静かな工夫がなされいる。エンジンのスタートボタンの位置は謎であるが、センターパネルの操作はしやすいしシフトノブも使いやすく、ハンドルの操作ボタンは使いやすい。しかしシート形状に関してはあまり私にはフィットせず、どこか少しぎこちない体勢になってしまう。しかし後部座席は与田剛の肩幅のように広く、不満などは全くない(私は二日間ずっと運転なので知ったこっちゃないが)。
レビュー(運転性能)
様々なことを考えながらようやくアクセルを踏み出した。無線でgoogle mapを使用しながら行ったのだが、一方通行の道に案内され、危うく大通りに逆走しながら合流するところだった。街運転する分には全てがスムーズであり、まさに街乗りSUVであることを実感した(清楚系ギャルと意味は同様だ)。足回りは少し振動を拾うが、イライラするほどでもない。個人的には路面状況をある程度体感できた方が運転に良い影響をもたらすと考える。音も静かでスピーカーから流れる音楽や同乗者の声がよく聞こえた。高速に乗ってもハイブリットのモーターがうまくエンジンをアシストして非常に軽快な動きだった。この高速運転性能なら欧州車にも対抗できる数少ない日本車の一つだろう。ただ信号待ちでいちいちアイドリングストップが機能していて非常に動き出しがぎこちなく、たまらず機能を解除した。
運転支援に関しては賛否どちらもある。レーダークルーズコントロールはかなり優秀で、使い心地もいい。実際ゴールデンウィークだったのでまんまと渋滞にハマった時に使用していたが、渋滞のストレスが大きく軽減した。その間同乗者の女性二人は優雅に寝ていたが。しかしレーンキープアシストに関してはほぼ機能していなかった。一応何度か試してみたが、その度に隣の車線に突っ込みそうになった。運転中にエミネムのKamikazeを聴いていたからだろうか。
総評
ハリアーは最安でガソリンの二駆モデルが370万円程度で購入することができるが、個人的にはどんなグレードでさえ、ハイブリットまたはPHEVモデルを購入するべきだと思う。この車の醍醐味はハイブリットによる運転性能であるためあえてガソリンモデルを購入することは、フレンチを食べに行ってずっとフライドポテトを頼むようなものだ。
ハリアーは見た目もよく性能も申し分ない。その分面白さはあまりない出来杉くんのような車だ。だから運転好きや走りにこだわる人には向かないだろう。この車を購入するべきなのは、円満な家族を望む夫婦やおしゃれな雰囲気が好きな若者、そして自分自身の魅力では女性を落とし込めない微妙な男だ。


