コイケルホンディエ(犬種)における遺伝性疾患 | いまもとしげきのブログ

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第66回 全日本社会人ボクシング選手権 ヘビー級 優勝
平成26年度 神戸市スポーツ表彰
平成26年度 兵庫県スポーツ優秀選手
獣医師・防災士・大学非常勤講師・日本サッカー協会公認D級コーチ

さて、先日、ニューヨークに行って、ナイトミュージアムの舞台になった博物館で

テンションが上がった院長(新庄動物病院)です。

 

 ほら、恐竜さん。

 

さて、先日、メジャーリーグのMVPを受賞された大谷投手、おめでとうございます。

 

その受賞の中継見てましたけど、愛犬が、、、見たことがある犬種なのですけど、え?まさか、、って思っていたらそうでした。

コイケルホンディエ。この犬種、海外の本では犬種特異的な疾患のところで犬種名は出てくるのですけど、

なかなか日本では見ない犬種ですよね。今、当院に通院されているのも1頭だけです。

 

さて、コイケルホンディエに多い疾患。犬種ごとに多い疾患については、獣医学の専門誌に連載してますけど、

コイケルに触れることはなかったなぁ~~。

 

一応、コイケルで注意すべき疾患。

 

遺伝性疾患としては、フォンヴィルブランド病です。血が止まりにくくなる疾患で遺伝性疾患です。

 

次に、膝蓋骨の問題です。まぁ、膝が痛いとか膝のお皿が外れるとか、、、、は、雄に多い傾向があります。ヨーロッパの方の800頭以上のコイケルさんの統計では24%に膝蓋骨に関連する問題があったと報告されています。

 

最後に、若い時の神経系の疾患も報告されてますけど、まぁこれはレアかなぁ…。

 

ってことで、コイケルさんが人気になれば、膝の問題を抱える雄が増えることは考えられますね。

ちなみに、膝の中の靭帯の検査は、超音波でも可能です。

 

 

ここで十字靭帯の損傷とかを見ることもできます。確実にするには関節鏡などですけどね(もってません)。
治療は、こうやってエコーで見ながらながら、細胞治療なども犬でも対応できるようになりました(できます)。

 

膝の治療って、手術までいかにならないようにするかってのはとても重要です。早期発見早期介入です。

 

ってことで、さほど登録が多くない犬種なので、もしも爆発的なブームになれば、その3世代後くらいで、遺伝性疾患が出る可能性があります。まぁ、どの犬種もそうですからね。人気犬種ってブームに乗って勢いで飼わない方がいいかなぁって思うことも多々あります。そもそもが、勢いで、動物を飼わない方がいいと思います。

さて、診療に戻ります。

それでは、、、また。