イチロー選手、お疲れ様でした。
最後の引退記者会見。全部見ました。その中の一節が気になったので、それを引用して、ちょっと書きますね。野球が好きなので、気になったんです。
「2001年に僕がアメリカに来て、2019年現在の野球は全く別の違う野球になりました。まぁ、頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような。選手、現場にいる人たちはみんな感じていることだと思うんですけど、これがどうやって変化していくのか。次の5年、10年。しばらくはこの流れは止まらないと思うんですけど。。。。。。(間を置いて)本来は野球というのは、、、これはダメだな。これ言うとなんか問題になりそうだな。問題になりそうだな。。頭を使わなきゃできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているのがどうも気持ち悪くて。ベースボール、野球の発祥はアメリカですから。その野球がそうなってきているということに危機感を持っている人って結構いると思うんですよね。」
頭を使う野球。
日本であれば子供に教えてますもんね。コーチやっててもいうんですよ。
「次に何をやるか?」「自分のところにボールが来たら何をやるか?」
これを考えてもらうようにします。
たとえば、1アウト1,3塁。ここで、センターにボールが来たら?
そういう状況を想定してセンターは何を考えるか?
まず、センターフライ。右打者ならどういう打球か、左打者なら?そういえば、この打者(右打者)ってさっきも外角の球を右に意識してたなぁ?とか考えながら守るわけです。フライの一でも、どこに飛べば三塁からのタッチアップを刺せるか?考えます。でも、大量点でのリードなら無理にホームに投げないで、一塁ランナーのタッチアップを防ぐのもありです。
次はセンター前ヒット。これは、3塁ランナーは無理。1塁ランナーの3塁進塁を防げるかどうかです。超いい当たりならセカンドで刺せる?とかも考えます。では、右中間に飛べばどう動く?左中間は?とか、長打なので、1塁ランナーの走力を頭に入れておく必要がある。もしかしたら3塁で刺せるかもしれないし。でも、自分はレフトとかライトのカバーかも。って、ちょっと想定するだけでこのくらいあります。まぁたいていは自分のところには来ないのですけどね。それが野球です。でも、何も考えないでぼーっと守ってるときに打球がきてやっちまった~~!!ってのも野球です。
子供に、これを考えるようになってもらうってのがすごく大変。教えるだけで日が暮れちゃうので、こういうのを習慣にしていく必要があります。プロ野球見るのもいいし、野球ゲームさせるのもいい。
何より、子供の目線で、子供の言葉で教えてコーチングしないといけません。
次、何する?って、聞き続ける。
少しでも考えてくれたら褒める。
また、聞く。
そして答えてもらって選択肢が増えていたら、褒める、変わらなければ、違った言葉で興味を持ってもらうように教えていく。
いや、これ。面白いんです(ぼそっ)
こういう日本的なコツコツと考える野球が、メジャーではなくなってるのでしょうね。
ほら、データ野球ってやつです。守備位置無視したシフト。コンピュータで打球分析出すので、そのバッターの傾向に合わせて守るだけ。単なるプレーヤーです。言われたことだけやってけばいいってやつです。面白くないって言うのはそういう意味じゃないでしょうかね?
そうなれば面白いのはピッチャーかもしれません。
相手の弱いところを攻めつつも、その駆け引きってのがある。
データ野球。フライボール革命。
ベースボールが変わってしまったのかなぁ?
そうなれば、野球は、野球のままでいてほしい。
ベースボールにはならないでほしい。
なんとなくわかってもらえますかね?私は、そう思うんです。