ひとり暮らしを始めてしばらくはすごく自炊を頑張っていた。
包丁さえ握ったことがなかったにも関わらず、節約のために胸肉買って自分で下ごしらえしてみたり、休みの日には一日かけてスパイスからカレーを作ったりしていた。

最近は忙しいこともあり、外食が増えてきたがそれでも余裕がある日は料理をする。そんな日々の中でのあれこれ。


①買い出し

最近は大抵終電で帰ることがほとんど。
飲食店すらしまっていて最寄りの24hスーパーで買い物をして帰る。

大抵、何日か食べられるように日持ちするものを買う。
ただ、ぼくは素面でも人の3倍は食べるし、お酒を飲むと10倍くらい食べるのではないだろうかというくらい大食漢だから、大容量パックを買っても大抵その日で食べてしまうが。。。

そんな中で、最近ぼくがハマっている食べ物をふたつ。


まず一つ、冷凍食品は偉大である。

ぼくは基本的にアホなので買い置きができない。
どういうことかというと、明日も食べられるようにと大容量を買っているのに、調子に乗って食べきってしまったり、残っていることをすっかり忘れて翌日同じものを買ってしまったり、買ったまま忘れ去っていつのまにか期限がきれてたりする。
わりと人間よりもノラ犬に近い脳みそをしているのだと思う。

そんなノラ犬の脳みそでも冷凍食品であれば安心だ。これらの商品は冷凍庫にしまっておけば仮に食べ残しであろうと、いつまで忘れ去っていようと、思い出したときにレンジでチンすればいつでも食べることができるのだ。

特に味の素のチャーハンは素晴らしい。
600gも入っていて最寄りのスーパーだと300円で買うことができる。
そして、先日、冷凍庫から2ヶ月前に半分くらい食べ残したものが出てきたのでチンして食べたら美味しさは変わなかった。しかもおよそ300gほどほど腹も膨れた。

コンビニのチャーハンではこう上手くはいかなかっただろう。
きっと食べ残しは一口くらいだったろうし、食べたらお腹を壊していたに違いない。
お腹はペコペコのギュルギュルだ。これほど酷いことはない。


次に、ぼくが感動した肉団子だ。
肉団子というだけでも心揺さぶられるにも関わらずとてつもない大容量で一般的な肉団子の3〜4倍入っているのに500円で買える。さらに1月近く日持ちする。
商品名は特徴がなくて覚えられないので、べらぼーうめー最強の肉団子と命名して記憶している。

しかしこの肉団子、深く考えれば考えるほど恐ろしくなるのだ。
なぜこんなにも安いのか、この豚肉は本当に豚肉なのか?仮に豚肉だとして、どこからやってきたどんな豚肉なのか。足が10本くらいあって切った端からどんどん再生していく外宇宙的な豚肉なのではないか?
そしてなぜこんなにも日持ちするのか?もしかすると成分の半分は保存料とかシリカゲルとか段ボールなんじゃないのか?たべてよいものなのか?
考えれば考えるほど恐ろしくなるので深く考えないで無心で食べるようにしている。



②ブラック企業戦士、運命の邂逅

わりとスーパーに寄る時間は極限にヘロヘロである。
基本的に朝昼と食べずに隙間でパンをかじるくらいだ。
そして終電で帰るのでお腹も脳みそも消耗しきっている。
唯一ちゃんと食べられる夕食くらいはちゃんと食べたいが、ちゃっちゃと食べて寝たい、両方を叶えられる素晴らしい食べ物を求めてスーパーを徘徊するのだが、脳みそが働かないのでいつまでたっても決まらない上に「あー」とか「うーん」とか声を出してしまう。
概ねゾンビのようなものだ。

「チンしてぱっと食えるうまいやつ」が毎晩スーパーで考えるつく結論である。
何度かそれまで声に出してしまってる。
相当やべーやつだ。


しかし、先日同じスーパーの中を空のカゴを持って長時間ウロウロする女性がいた。ふらつきながら歩き回り、いつまで経ってもカゴは空のままだ。何度もすれ違いながらもお互いはお互いをあまり意識していない。

何度目かのすれ違いざま、ふと彼女と目があった。そしてぽつりと「ぱっと食べれるおいしいもの」とつぶやいたのだ。

運命を感じた。その一言で彼女の全てを理解できたような気がした。
目があったその瞬間、お互いにお互いの心が通じあった瞬間だった。

伝えるべき言葉は決まっていた。
いや、言わなくても分かったのだろう。
目があってからの二人の行動は早かった。


「何十分も悩んでないで、さっさと決めて帰って寝ろ」
お互いの目はそれを伝え合っていた。


ぼくは冷食、彼女は惣菜を買って帰った。
ロマンスなどはない。



③酒


最近はご飯を炊くのも億劫でたいていない。

買うのもバカらしいのでおかずばかり買って食べている。冷食やお惣菜の揚げ物ばかりだ。

お酒が進む。

そんなわけで帰宅するとお酒を飲むのが習慣になっている。


ビールを飲むことが多いが、最近、オリジナルのチューハイを作ることにハマっている。

元々ウィスキーが好きで、兄が教えてくれたジョニ黒のオランジーナ割をやろうと思ったのだが、
大食漢な上に大酒飲みなので、どうしても高くなってしまうのだ。

そこで代替案として思いついたのがオリジナルチューハイ作りである。


今のところ当たりだと思ったのは、
リアルゴールド割、コーヒー割である。

自信満々に人に話したところ「それ、あるよ。」と言われてショックだった。

最高にあたりだったと思ったのは、
カルピスの原液と炭酸水で割るというものだ。
それについては前にも増して自信満々にかつ得意げに話したものの、
「それもあるよ、カルピスソーダ割だね」と言われたときの衝撃は計り知れなかった。

ちなみにはずれは野菜ジュース割と牛乳割だったが、どうやらこれもあるらしい。

奇をてらってビールのウィスキー割をやってみようかと思ったらやっぱりそれもあった。

オリジナルというのはむずかしい。


おわり。