学ぶとは巨耳細口 | コマブロ

コマブロ

~ 泰然自若 ~

学ぶとは、人たる所以を学ぶなり

歴史の好きの建築家から会うたびに言われる言葉

そろそろ沈黙してみたら男前が増すかもよ

とも付け加え諭します


本日の巨耳細口は

以前にも記した朝の勉強会に参加してた頃の話です

勉強会の会員は全員経営者、福島県は約7百社が会員です

企業倫理を通して家族や団体の大切さを学びます

参加される方は

できていないから学び続ける

欲から週一はリセットをしに学びに来るといいます


ある若き経営者のはなしです

親の事業を引き継ぎ、経営者としての姿勢や心構えを

朝の一時間で学ぶため参加してます


彼は小学生の頃の話をしてくれました

父親が殺人事件に巻き込まれて亡くなったようです

その後は母親に引き取られ過ごしてきました

事件で心を痛めたが

子供だったこともあり忘れていったそうです


中学生になったころ父が亡くなった経緯を知ることとなります

実は母の愛人が父親を殺めてしまった事実を知ったのです

ふかく心を痛め

それから5年間は精神科に通い心をフォローしてもらったといいます


20歳になった頃

亡くなった父親の両親と再会したようです。

「やっときてくれたね」

祖父と祖母が嬉しそうに迎えてくれたことが

いつでも目に焼きついているといいます

この再会が父の事件を一段落させることとなり

やがて結婚をし一人の親として社会人として生きていくことになります


バブル崩壊後不景気は続きます

東北に限ってはバブル崩壊後から一度も景気が上がっていません

そんな中、嫁方の父が亡くなります

建築のご商売をなされていたが経営難からか自殺をしたのです


彼は話しながらに涙を流し始めました

今駒さん 

父親のことを知って、母親を赦し、これから強く生きていけると考えていました

しかし嫁方の父親が自殺だったことを思うと

乗り越えたと思っていた“心の痛み”がデジャブのように出てくるのです

この涙も出したくて出しているのではないのです

身体がさらに傷つくことを恐れてか

拒否反応を起こしていることで

涙が出てきていると思います

「今駒さん、一度傷ついた心は治りません

身体の怪我を筋肉で包むように

心に筋肉をつけるため学びたいと思っています」



自殺者が毎年3万人を超える私達の環境

今後私達の環境はさらに難しいといわざる得ません

ぜひ心を鍛えることをおすすめします




次回の巨耳細口は週末土曜日昼を予定しています

では、巨耳細口的な一曲