こんにちはニコニコ飛び出すハート

ブログを見て下さり

ありがとうございます花

 

さて、私の住む地域も梅雨入りしまして

外に出ると寒くゲッソリ

家の中は蒸し暑いチーン

早速、身体のだるさを感じています。

 

だるいな、と感じた時は

決まって姿勢が悪く、呼吸が浅くなっている

事に気づきます。

 

しっかり呼吸。背骨意識。

ヨガでこの梅雨のだるさも整えていきたいと

思いますニコニコ

 

 

さて、

「親なきあとを考える~歯科治療にて~①」

「親なきあとを考える~歯科治療にて~②」

 

完結編です。

 

 

 

 

信頼関係

 

先生

「おかあさん。」

 

 

先生が私のほうを向いて

話し始めた。

 

 

 

 

先生

「ここから、お母さんは入らなくて

大丈夫です。

ツギオ君はお母さんの声が大好きだから・・・

すぐお母さんの声に反応してこちらの指示は

伝わりません。

 

ここから・・・治療をしていく上で、

❝私(医師)とツギオ君の信頼関係❞が

欠かせないし、重要になります。

 

お母さんはここでニコニコして

黙って待っててくださいね。」

 

 

 

「・・・はい、

・・・わかりました!」

 

 

 

私は診察室には入らず、入り口で

ツギオを黙って見守った。

いつもなら

「ツギちゃん頑張れ、怖くないよ、

大丈夫だよ」

などと声をかけているところだが、

 

先生に言われたとおりに

キュっと口を閉じて、黙って見守った。

 

 

 

 

・・・先生の言われた事に納得しかなかった

が、

少しだけ胸の奥に、チクンときていた。

少しだけ身体に力を入れていないと、

鼻の奥がツンとしそうだった。

 

 

 

 

「歯科療育」

 

ツギオはなかなか診察室に入れず

胸のあたりで手まぜをしていたが

 

 

先生

「ツギオ君、おいで!ココ!

座ってみよう!」

 

 

もぞもぞしながら

えいやっ真顔と診察室に入ったツギオ。

 

 

「診察室、入れたあ・・・キラキラ

これは、私の心の声。

ちゃんと先生に言われた通り、黙って

見守っていたから滝汗

 

 

 

結局、ツギオはなんと

リクライニングの診察台にも腰を下ろし

デンタルミラーで歯を診てもらったあと、

 

言われてないのに

うがいまでやってた(笑)

 

 

 

先生に、これで終わりねニコニコと言われると

サーっと待合室に戻ってきて、

 

 

「ここまでやったんだから

頑張ったでしょ!ぶー」と言わんばかりに

私に「くるま、くるま(帰ろうよ)」と

言ってくる泣き笑い

 

 

 

 

 

先生

「頑張ったねツギオ君!初回でここまで

できたなら、トレーニングを重ねれば

治療もできていきますよ、きっと。

たくさんたくさん、褒めて下さいね。

 

歯科治療ができたら、
耳鼻科だって内科だって、スムーズに

診察ができるようになると思います。」

 

 

 

なるほど~・・・

歯科治療なんだけど、

その為にトレーニングしていくんだ。

まるで「療育」みたいだな・・・

 

 

歯科の先生なのに、

まるで療育の先生のような対応に、

心から感動したのだった。

 

 

 

 

親なきあとのため

 

あれからまた2回ほど、ツギオを

ぽかぽか歯科に連れて行き

トレーニングをしている。

 

私はツギオを歯科へ連れて行き、

あとは先生にお任せする。

声もかけなければ、一緒に診察室に

入ったりもしない。

ここでは、先生とツギオの

大切な時間なのだ。

 

 

こんな風にして、

ツギオ自身が、

出会った人や関わってくれる人と

仲良くできたり

時にはお世話になって助けてもらったりと

人と良い関係性を築いていけるように。

 

これも、大事なツギオの自立活動だと

思う。

 

 

 

だって

一生私がツギオのそばでお世話をできる

わけではないのだから。

 

 

寿命から考えて

間違いなくツギオより私が早く死ぬし

長生きしても、年老いた力のない私が

成人男性のツギオを世話する事には

限界がある。

 

 

まだ11歳。

もう11歳。

親なきあとの事を考えるのは、大事な事と

分かっていても

まだ考えたくない・・・と思ってしまうが

きっと、その未来はあっという間にくる。

 

 

この歯科治療は、私がいなくても

ツギオがちゃんと

自分で病院を受診できる大人になるための

自立への第一歩なんだ。

 

 

あまり考えたくなかった未来の為の事

寂しさや不安を逃げずに受け止めて、

少しずつ親として

やらねばならぬ事

やっていこう。

 

0.01㎜ずつでも、ツギオのために

手を離していけるように。

 

 

 

 

 

Maiko