こんにちはニコニコ飛び出すハート

ブログを見ていただき

ありがとうございますキラキラ

 

前回の続きです

「親なきあとを考える~歯科治療にて~①」

 

 

 

やはりフキゲンになるツギオ

 

予約時間を10分すぎた頃

 

「お待たせしました~」

という声とともに

女性の先生が診察室から私たちのもとに

歩いてきた。

40代半ばくらいだろうか。

サバサバとした印象があった。

 

 

 

手には歯ブラシと、

歯を見る鏡(デンタルミラー)、

そして大きな歯の模型を持っている。

 

 

先生

「ツギオ君ですね。はじめまして。

今日やる事を言いますね!」

 

 

先生はニッコリしてツギオの顔を見ながら

歯の模型に歯ブラシを当てる。

「1、2、3、4、・・・10

歯磨きをやろうね。

次は・・・」

 

今度はデンタルミラーを歯の模型に

添えながら

「1、2、3、4、・・・10」

 

 

 

ツギオが今からやる事をまず模型で示し

見通しをもたせてくれている目がハート

・・・が、

 

 

ツギオは先生からバッビックリマークと歯ブラシを取って

自分でグリグリ奥歯を磨き始めた滝汗

 

 

 

先生

「オッ。やる気十分だねビックリマーク

 

 

 

先生はそう言って下さったが、

ツギオは5秒くらいグリグリした後

パッと歯ブラシをポイしたぶー

知らない初めての場所でやはりソワソワは

していたので、

 

 

『やらなきゃいけない事は分かった、

だから自分でみがいたよ、

ヨシ、帰ろうよ!えー?

 

そんな気持ちだったのだろう。

 

 

私のバッグを持って、

 

 

ツギオ

「くるま!くるま!」

 

 

帰りたい意思を示した。

 

 

 

スモールステップ

 

「ツギちゃん、帰らないよ。

ここで先生にお口の中モシモシして

もらうんだよ。」

 

 

ツギオ

「いいいいーーーーームキーッ!!

 

Tシャツを噛み噛みして、

イライラするツギオ。

 

 

「すぐ終わるって。ね?

頑張ろうよビックリマーク

 

ツギオに言いながら、私もだんだんと

気持ちが萎えてくる。

やっぱ一筋縄ではいかないよね・・・と、

やや諦めモードに入っていた。

 

 

 

 

しかし

先生は少しも慌てた様子もなく

 

 

先生

「はいビックリマークじゃあまずはココのテーブルで

やります。

お口開けてください。アーン」

 

 

ツギオのプチかんしゃくには一切

かまう事なく(笑)

しぶしぶ口を開けたツギオの歯を

「1、2、3、・・・」と数えながら

椅子に座ったまま磨いていく。

 

 

先生

「上手やんビックリマーク次はこれ、歯を見せてね」

 

 

デンタルミラーを奥歯から当てていく。

「1、2、3・・・」

 

 

 

フキゲンそうにしつつ

口の中を見せるツギオえー?

 

 

「いいね、えらいエライビックリマーク

頑張れビックリマーク

 

 

 

先生

「じゃあー次はここでやろう。

おいで、座って」

 

 

先生は、ツギオが座っていた待合室の

テーブルから、

椅子を1mずらして、置いた。

ツギオは素直に座って、口を開けたポーン

 

先生はすぐに、先ほどと同じように

10数えながら、

歯ブラシとデンタルミラーを当てていく。

 

 

 

先生

「オッケー。じゃ次はココでやろう」

 

少しずつ椅子が、診察室へと近づいて

いく。

 

 

 

「へえーすごい・・・ツギちゃん・・・あんぐり

そういう事か・・・」

 

 

つい私も心の声が漏れてしまった。

❝スモールステップ❞

という言葉が頭に浮かんでいた。

 

 

 

 

とうとう、診察室の入り口まで

椅子は近づけられた。

○○歯科の時は入れなかった

歯科の診察室。

 

 

 

「わあ・・・」

私がドキドキしながら見ていると、

 

 

先生

「おかあさん。」

 

 

 

先生が私のほうを向いて

話し始めた。

 

 

 

 

 

続きます。

 

 

 

 

Maiko