札幌で観てきました。
よもややってるとは思わず、それでも一縷の望みをかけ、ググってみたら、まさかの上映。しかも今週木曜日まで。
いくしかないっしょ!!!
平日の朝、大雨にも関わらず、シアターキノの上映会場は半分ほどの席が埋まっていました。
ギリギリで入ることができて、ほっと一息。
若干のネタバレが含まれるので、観ていない方はご了承くださいませね。
コミックスが原作で、上巻まではネットで読んでました。
まだ子供時代の、のんびり、おっとりしたかわいいすずさん。
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この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
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平和だった広島からお嫁に行った先は、軍港の呉。
軍関係の仕事をしていた旦那さまと、義理の父親。
今まで知らないでいた世界を観た氣がしました。
それは、広島や呉のことにほとんど関心が向かなかった自分のせいでもあるけれど。
その、日々の様子。
そうだよね。平和って、こんな感じだよ。
毎日毎日が、ささやかな幸せで満たされていた。
家族がいて、友達がいて。
美味しいごはんや、おやつや、大好きなこと。
そんな、小さな、でもかけがえのない幸せが、戦争によって壊されていく。
じわじわと、そして、ある日ある時、突然に牙をむく。
優しい人、意地悪な人、子ども、お年寄り、
関係なく、戦争は大切なもの、かけがえないものを奪っていく。
それをまざまざと、見せてくれる。
かわいい絵柄だから、ほほえましく。
だからこそ、残酷で。
後半、大切なものを奪われてしまうすず。
どれほどつらく、苦しかったろう。
さらに追い打ちをかけるように、広島に原爆が落とされる。
終戦を迎えても、なおつらいことは続く。
救いはあるのだろうか。
ある。
どんなにどん底にあっても、もう立ち上がれないと思っても、人はどこかで、光を探そうとする。
そして、絶望だけが世界ではないことを、教えてくれる。
ただつらい、苦しい、暗いだけの戦争映画じゃありません。
むしろ、絶望にあってなお光差す、逆境のなかから未来を探りゆく、そんな作品です。
観てよかった。
また、今度は子どもたちとも観てみたい。
ささやかな幸せを感じられる。
それが当たり前なのではないことに氣づくことができます。
毎年この時期が近づくと、TVでは様々な終戦特集をやりますね。
731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~
戦慄の記録 インパール
本土空襲 全記録
原爆死~ヒロシマ72年目の真実~
樺太地上戦~終戦後7日間の悲劇~
など。。。
いずれも、これまでにない視点で、72年前の出来事を追っていたように感じます。
まだまだ、隠されていた真実があるんですね。
わたしの両親は、昭和12年と16年に生まれており、戦中戦後を生き抜いてきた世代です。
オットの祖父は、出征しました。
一度だけ、その頃のお話を聴いたのですが、あまりに重く、途中で席を外してしまったことがありました。
祖父が最後につぶやいた、
「子孫繁栄が一番だ」
という言葉が、今でも心に残っています。
まだお元氣なうちに、もっとその頃の話を聴いておかないといけないと思いました。
今年はお盆に実家に帰省できず、お墓参りもしなかったことが、どこか心苦しくもあり。
今年の夏は今年だけなのに。
ごめんなさい。
来年は必ず帰ります。
なんて、ブログで謝られても、ご先祖様喜ばないか。
忘れないうちに、書いておこうと思いました。
最後まで読んでくださり、感謝します。

