ダラス・マーベリックスが再び過酷なロード(敵地)日程に突入する。相手はユタ・ジャズ。今季ここまで安定感を欠く両チームの対戦だが、試合前から最大の焦点はコート上ではなく、負傷者リストにある。
最大のニュースは、アンソニー・デイビスの再欠場だ。ふくらはぎの軟部組織の問題により、この試合を欠場することが決定した。シューティング練習には参加していたものの、球団は長期的なコンディション管理を優先し、無理をさせない判断を下した。短期的な勝利よりも、シーズン全体を見据えた判断と言えるだろう。
しかし、問題はデイビスだけではない。カイリー・アービング、ダンテ・エクサム、デレック・ライブリーと主力・準主力が次々に欠場。さらにディアンジェロ・ラッセルは体調不良、ブランデン・ウィリアムズはアキレス腱の問題で出場不可となり、マブスは明らかな戦力不足に陥っている。そんな中での数少ない朗報が、ダニエル・ガフォードの出場可能という情報だ。インサイドでの存在感が求められる今夜、彼の役割は極めて重要になる。
一方のユタ・ジャズは、スピード感あるトランジションと外角シュートを武器にするチームだ。特にラウリ・マルカネンはリーグ屈指のスコアラーであり、流れを一瞬で変える力を持つ。デイビス不在のマブスにとって、ペイントエリアの守備とリバウンド争いは避けて通れない課題となる。
それでも、ダラスに希望がないわけではない。クーパー・フラッグとP.J.ワシントンは、試合を通じて高いエナジーと守備意識を維持できる選手だ。彼らがフィジカル面で踏ん張れるかどうかが、試合の流れを左右する。また、最近シュートタッチに苦しんでいたネムハードが復調の兆しを見せれば、オフェンスのバランスは大きく改善される可能性がある。
この試合は、いわゆる「勝ちにいく試合」というよりも、「耐える試合」になるだろう。テンポを落とし、無理な速攻を控え、ターンオーバーを最小限に抑えること。派手さよりも、我慢と集中力が求められる展開だ。特に敵地ユタでは、流れを一度失うと一気に飲み込まれる危険性がある。
逆境の中で問われるのは、スターの有無ではなくチームとしての完成度だ。誰が出ているかよりも、誰が役割を理解し、遂行できるか。アンソニー・デイビス不在という現実を受け入れた上で、マブスがどのような姿勢を見せるのか。この一戦は、今後のロードゲームを占う意味でも非常に重要な試金石となる。
結果以上に内容が問われる一戦。マーベリックスは敵地ユタで、真のチーム力を証明できるだろうか。