別宅の取説⑯ お化けよりも生きてる人間のほうが怖い | いまから、いまから はじまるよぉ

いまから、いまから はじまるよぉ

もともとすべてをブラスに考える65歳。
プラス思考といえば聞こえはいいが、深く考えていないだけ。
3度の乳がん、病気と老いと夫婦のこと。
ただいま本宅と別宅という名称で「発展的別居」。夕食だけはいっしょに食べる「夕食婚」を継続中。

201号室に男性が入居した。
会社が借り上げたようである。

当然、その会社の社長は事情を知っている。(近くの住人だから)

ただ、入居してきたお兄ちゃんは事故物件だということを知らない。
当然、誰も「いるらしい」「見える」という話はしなくなったし、当然前の入居者の事は口チャックである。

「見える・感じる」人以外でも201号室のあの騒動は、現実に起こったことでご近所さんの記憶の中から消えていない。

最初のうちは仲良くしていた。
いろんなことも話をしたり相談を持ち掛けたりしてきた。
ご近所さんとも仲良くしたいたのだが。

コロナである。
お兄ちゃんは仕事がなくなった。
昼間からお酒を飲み、ご近所さんにも悪態をつくようになった。

私のところにも「うるさい。おばちゃんは仕事があるからいいけど、僕は仕事がない」という。

3階のお兄ちゃんのところにも「うるさい」と怒鳴り込むようになった。

本来は気が小さく寂しがり屋である。
悪態をつくものだから、みんなが距離を取るようになっていった。

極めつけは
名指しで「おばちゃんと3階の男の車に火をつけようかと思った」と口にしたことである。

カッとなったらやりかねないので、それからは気を付けながらの生活であった。

私たち住人は「お化けよりも生きてる人間のほうが怖いよね」と車の音や洗濯機、掃除機を掛ける時間など気にして生活するようになった。

「お化けよりも生きてる人間のほうが怖いね」と見えない・感じない私らこのビルの住人は思うのである。

 

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

乳がんに関するブログときどき更新しています。

乳がん告知はスタートライン

 

   下差しポチっと押していただけると励みになります。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 家族ブログ 夫・ダンナへ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへ
にほんブログ村