別宅の取説④ やっぱりいるのか? | いまから、いまから はじまるよぉ

いまから、いまから はじまるよぉ

もともとすべてをブラスに考える65歳。
プラス思考といえば聞こえはいいが、深く考えていないだけ。
3度の乳がん、病気と老いと夫婦のこと。
ただいま本宅と別宅という名称で「発展的別居」。夕食だけはいっしょに食べる「夕食婚」を継続中。

シトリン夫婦は夕食のみを一緒に食べる「夕食婚」である。

自宅を本宅と呼び、仕事場を別宅と呼ぶ。

シトリンは夕食のみを旦那様と食べるために本宅に帰っているのである。



お向かいのおばちゃんの話やメンバーさんの話を聞いていると、

怪しいのは別宅のビルだけではないようだ。

あっちにもこっちにもあるらしい。

「あの集会所には何人いる」とか、「あそこの家も出る」とか。


それにしてもやはり、別宅の階段下の自転車置き場は皆の意見がいっしょだ。


何か月か経ったときに、ビルの吹き付け工事が始まった。

綺麗にして売り出すつもりだ。

そして隣の部屋102号の部屋の解体が始まった。
私は部屋前に駐車することができるが、他の入居者に駐車場はない。

私はたまたま角部屋になるので、部屋の目の前に直角に2台の駐車スペースがあるが、202号に住んでいたおじさんは、少し離れたところの駐車場を使っていた。

近くの駐車場は前の不動産屋さんの管理で、いまの不動産屋さんが管理する駐車場はない。
つまり、部屋を借りた人は駐車場は別の不動産屋さんと契約しなければならない。

いまどきである。駐車場がないと借り手もいないということで、102号室を解体して駐車場にすることになった。

ゴールデンウイークが終わって、夜泊まりに行くと、3階に電気がついている。

「あっ、人が入ったんだ。」

部屋を解体して作った駐車場に車が1台止まっていた。


そのうち、202号(のちに私が借りることになる部屋)の内装が始まった。

新しい不動産屋さんは家主兼管理会社である。地区外の不動産屋さんであるが、私はその不動産屋さんがある道を通ることが多い。

「あのビル、出るんですか?周りの人から言われるんですけど」と聞いてみた。

「ビルを買うときには何も聞いていない。それなら告知義務というのがあるから」と担当のおじさんが言った。


その後、不動産屋のおじさんは前の管理会社に聞きに行き、近所にもに聞いて回ったようだ。

「古いビルなので、病気で亡くなった方はいるが、特段問題はないよ」と回答してくれた。


私は面白半分に元のメンバーさんや友人たちに
「私の借りたビル、どうやら出るらしい」と話していた。

私が引っ越したことで元のメンバーさんたちが訪ねてくる。

いままでそういう話を一度も口にしたことのない元のメンバーさんが
「う~ん。あそこの階段下がね」という。(この人も見える人だったのか)

別のメンバーさんが帰る時に
「左肩が重い。外からね」という。

新しいメンバーさんの「帽子を被ったおじさんが外からこっちを見ている」という話と被ってしまう。


そうなんだ。やはり階段下と帽子を被ったおじさんなんだ。


面白半分である私だが、見える・感じる人にとっては深刻なんだ。茶化してはいけないんだなと思うようになった。
 

 

 

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