◆登場人物===================================
・桂真矢(かつら しんや)♂ LV22
海星学園二年、演劇部部長。神出鬼没で、トラブルメーカー。
・冴樹百合香(さえぎ ゆりか)♀ LV12
海星学園二年、演劇部副部長。真矢のストッパー、必ず体のどこかに獲物を仕込んでいる。
・野々村恭祐(ののむら きょうすけ)♂ LV31
本作の主人公。特にこれといった特徴はないが、誰よりも気が利くジェントルマン。由華の彼氏。
・美奈川由華(みなかわ ゆか)♀ LV21
恭祐の彼女。恭祐命でそれ以外興味をあまり持てない。
・小田智希(おだ ともき)♂ LV5
恭祐と由華の腐れ縁。美少女好きの変態、女の情報ならこいつにお任せ。
・桂美冬(かつら みふゆ)♀ LV3
海星学園の生徒会長。身長が小さくよく小学生に間違えられる。真矢と苗字が同じだが・・・。
・延山拓郎(のべやま たくろう)♂ LV3
海星学園の体育教師兼生徒指導部。肉体派で常に竹刀を持っている。
◆台本====================================
(百合香)第一話、嵐は突然やってくる。
(真矢)二千十五年春、東京都に海星高等学校と言う学校がある。
その学校には演劇部があり、昨年のコンクールで優秀な成績を収めた。
その頃の演劇部はとても賑やかで活気が溢れていた。
しかし三年生が引退、二年生がいなかった演劇部、残された我々二人にとってこの部室が広く感じるのだよ。
百合香「何を言っているんですかあなたは」
真矢「しっ!!・・・静かにしたまえ、今この物語の序章を語っているのだ!」
百合香「この・・・物語とは?」
真矢「フッ、君が気にする必要は無い、さて続きだが・・・・」
(真矢)一日目、
晴れた朝、校門のすぐ側にある桜が優雅に咲いている、始まりの季節と言われる春にピッタリだとは思わないか?
さらに春には始まり以外にも終わりの季節とも言われる。
そんなことを考えながら窓を通して見る桜も乙なものじゃないか。
百合香「何様のつもりですか、あなたは」
真矢「百合香君、人の心を読むだけでなく、せっかくの雰囲気を壊さないでくれたまえ」
百合香「あなたに言われたくありません!」
真矢「私はいいのだよ、何故なら私は全知全能の神なのだから!!」(エコー)
百合香「・・・・・一度、しにますか?」
真矢「・・・わかった、私が悪かった。だから、そのどこから取り出したかわからない釘バットをしまってくれ、・・・・・まったく百合香君は怖いなぁ、はっはっは」
百合香「全くこの人は・・・(軽くため息)」
真矢「ところで百合香君、今日は何の日か、わかるかね?」
百合香「そんなの誰に訊いても入学式、と答えます」
真矢「そう入学式!新しい生活が始まり、新たな出会いがある日だ!そのような日だからこそ、我々演劇部をアピールチャンスだとは思わないかね?」
百合香「・・・・・また何か企んでますね?もしそれが原因で廃部にでもなったら、アピールするどころじゃありませんが」
真矢「ふっ、君は黙って見ていればいいんだよ」
百合香「どうなっても知りませんよ、私は」
真矢「今年の海星北高の入学式は盛り上がるぞ!フハハハハハッ、ッ!?ゲホッゲホッ」
百合香「無理な笑い方するからです、はい水です」
―その頃、学校付近の上り坂―
由華「ねえ、早く行こうよ~」
恭祐「まだ時間はあるんだから、そんなに急がなくても・・・・・・」
由華「いいから、いいからっ?早く行こうよ、恭ちゃん!もうっ!先に行っちゃうよ!?」
恭祐「あ、ちゃんと前を見て走んないと……」
由華「ひぃあっ!?」
恭祐「由華!!」
(真矢)間一髪でバランスを崩した由華の体を抱き寄せる。
恭祐「危ないぞ、由華」
由華「あ…ありがとう恭ちゃん」
恭祐「大丈夫か?足、挫いたりしてないか?」
由華「うん、大丈夫みたい」
(真矢)その場で二、三回ジャンプして大丈夫アピール。
恭祐「よし、なら行こうか、・・・・・・転ばないようにな?」
由華「うぅ~、気をつけます・・・・・・そういえば、妹ちゃんは元気?」
恭祐「ああ、昨日電話があったよ。病院にいるのが不思議なくらい元気だってさ」
由華「恭ちゃん・・・・・・寂しくないの?」
恭祐「大丈夫大丈夫。なんでも、早く退院して俺と同じ高校に行きたいってさ」
由華「へぇ~、じゃ来年が楽しみだね!」
恭祐「そうだな。ま、退院できればな」
由華「あっ、恭ちゃん、学校見えてきたよ!」
恭祐「ああ、見えてきたな・・・」
(恭祐)そこは、新しく通う学舎。人生三度目の新しい学舎だ。
上り坂の途中で咲いていた桜並木は立派なものだったが、今俺たちがいる校門付近にある一本の大きな桜は感動をおぼえさせてくれた。
由華「恭ちゃん・・・凄い桜の木だね!」
恭祐「そうだな、良いものが見れたな」
由華「うん!!」
(真矢)恭祐と由華は桜を後にし、昇降口に向かう。
昇降口付近には人だかりがいくつかあり、それらは多分恭祐と由華と同じ目的であろう。
恭祐「結構人いるな、じゃあまずは・・・・・・」
由華「クラス名簿の確認だね!?恭ちゃん!」
恭祐「そうだな、小学生からいままでずっと一緒だったからな」
由華「高校でも一緒だったら、もう運命としか言いようがないねっ!?」
恭祐「あはは・・・・、さすがに十年目は奇跡か、誰かに呪われているとしか思えないが・・・・・・」
由華(小声)「あれって本当に効力あるんだ、・・・・・藁人形」
(真矢)教室に入ると、一人の男子生徒が声をかけてきた。
智樹「よ、恭祐、美奈川、また同じクラスだな。ま、同じ中学の奴らが大半この高校にきたからな」
恭祐「あまり新しい生活が始まるとは思えないな」
智樹「そのとおりだ!新しく出会う女子が少なくて残念だ!」
由華「私は恭ちゃんと一緒ならいい!」
(恭祐)やめろ!女好きのド変態!口笛吹くな!殴るぞ!
智樹「たくっ、朝から見せつけんなよ、ほら、体育館行こうぜ?ご両人」
恭祐「体育館?」
由華「恭ちゃ~ん、黒板に教室に荷物を置いて、体育館集合ってかいてあるよ!」
恭祐「んじゃ、行くか、……て、由華、そろそろ離してくれないか?動きづらいんだけど」
由華「やだ!恭ちゃんと離れたくないもん!」
恭祐「っ!?……わ、わかったから荷物を置け、先行くぞ?」
由華「はわわっ!?ま、待ってよ~」
(恭祐)てゆーか俺と由華が腕を組んで歩いていることによって他の生徒(主に男子生徒)がこっちを見ながらヒソヒソと何かを話している。
さらに睨み付けてくる生徒までいた、正直かなり怖い。
恭祐「由華、頼むから離れてくれ」
由華「やだ」即答
恭祐「いやいや、これから俺らも並ぶんだし、それに下校する時にいくらでもさせてやるから!」
由華「うぅ~、わかった、約束だよっ!?」
美冬『静かに!!こちらに注目して下さい!』
(恭祐)ステージの上に女の子が立っている。
美冬『みなさん、おはようございます、私は海星高等学校二年、生徒会長の桂 美冬です。まず、あなた方の海星高等学校ご入学、心より祝福します、高校での生活が楽しいものとなるよう……』
ピーンポーンパーンポーン
恭祐「・・・校内放送?」
真矢『新入生の皆さん、おはよう。突然だが私は演劇部部長の桂 真矢だ、新入生諸君の中に、宇宙人、未来……』
パァン!!
恭祐(内心)「銃声!?一体どうなってんだ!?」
真矢『じょ、冗談だよ、百合香君、ちゃんとやるから、だから銃口をこっちに向けないで!てゆーか何でそういうの持ってるの!?あ、らめぇ~』
恭祐(内心)「何か大変なことになっている。なに?この学校、拳銃を所持している人がいんの?」
真矢『あぁ……死ぬかと思った』
恭祐(内心)「あ、また、ってか生きていたのか」
延山「クソッ桂め、やはりやりおったな!」
恭祐「……やはり?え?まって、こうゆうの今までにもあったの?学校選択間違えたかな?」
智樹「ここでよかったんじゃないか?楽しそうだろ?」
真矢『……コホン、え~、新入生諸君、演劇には興味はないか?もしあるのならば我が演劇部へ……』
延山『くぉらぁぁ!かぁつらぁぁ!!』
真矢『げっ!?この声は体育教師の延山!?まずいな、予想以上に早い、逃げるぞ!百合香く…ん?……あれぇ~?ゆりかく~ん?』
ガチャッ。
延山『かつらぁ!!お前またこんなことをしやがってぇ~』
真矢『や、やめて!こ、来ないでぇ!いぃやあぁぁぁぁ……ブッ』
美冬『……皆さん、静かにしてください』
(恭祐)その後、会長が話を再開させたのだが、新入生は放送のショックが大きくて、聞くことができなかった。
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由華「ということで第一話、嵐は突然やってくるが終わりました」
恭祐「一応これ主の処女作なんでちょっと不甲斐ないところがあるかもしれないけど勘弁な」
真矢「はっはっは、よいではないか主の処女作。私は好きだぞ、初めての経験は」
百合香「部長誤解を招く言い方しますと、風穴開けますよ・・」
智樹「まっ、なんやかんやで二話作ってるらしいから。どないなるんやろな」
美冬「次回、第二話。『始動、演劇部』聞いていきなさい!!」