秋の夜長の異文化交流
センセとご飯に行きました。
英語だとティーチャーじゃなくってドクターの方。
だから、消毒のにおいがします。
夜は検死の仕事もしているそうで、全く休みが無いそうな!!!
疲れてるようにも見えます。
「夜中に検死の仕事って怖くないですか?」って聞いたら
「生きてる人の方がよっぽど怖い。」とな。
更には、
「生きてる女性の方がもっと怖い!」と言い足した!
なんとなく、分かる気もする。
「ちゃんと休んだ方がいいんじゃないですか?」って言ったら
「何もしないより仕事してた方がイイ。」って。
アタシなんて休みっぱなしの人生で・・・ヤバイっす!!
食事中、はぁーっ、とセンセが溜息をついた。
「時々、溜息をつきますよね。」
意地悪な質問をしてみた。
「多分、自分があまり好きじゃないんだろうね。」
間違いなく順風満帆な人生に見えるけど、そういう人の方が自分に厳しいのかな。
「朋ちゃんはトラウマとか、挫折とか、全く無い感じに見えるね?」
「はぁ。思いますに、他の人だったら大きな挫折と感じる所でも、私的にはあんまり気にならないって言うか。」
「・・・・・。」
「例えば、勉強できなくても、それを挫折と感じなかった、みたいな感じです。」
「・・・・・。」
「あの、言わんとしてる事、分かります?」
「・・・ああ、分かるよ。」 ←ワカッテナイ カンジ
このタイミングで’松茸の土瓶蒸し’が出された。
「わーい!土瓶蒸し」
アタシの心は一気に’土瓶’に奪われた。
匂い松茸、味しめじ~♪でもやっぱ松茸~♪
今日ある幸せをかみ締めた。
「で、朋ちゃんは子供の頃の夢って何だったの?」
「ん、夢?」
「なんになりたかったの?」
「うんと、サーカスかな。」
「いや、そうじゃなくて、物心ついてからの夢。」
「・・・だから、サーカス一座、かな。」
「・・・・・・。」
’公務員’とか、’客室乗務員’とかそんな答えを欲していたのは分かりました。
で、それに向かってどう努力したとか、挫折があったとか、そう言う会話の展開が好ましかったんだとも。
でも、確実に、「サーカス一座」って書いた記憶があるのです。
しかも、それに向かっては1ミリも努力しなかったし
思えば、割と、その場その場の判断と閃きだけで生きてきてしまった。
芯はそこそこのある位の、アルデンテ。
噛み切れる程度。
少年の頃からしっかりと目標を持って生きてきたセンセと、
人生アルデンテのアタシの、この微妙な感じ。
きっとハタから見ていても興味深かったに違いない♪