お隣さんが不思議
予定までちょっと時間があったので、セルフのコーヒーショップに寄った。
空いていたので、ゆっくり座れるソファ席をチョイス。
すると、隣の席の女性の声が結構大きい事が判明!
落ち着かないので移動しようかな、と思ったら、こんな会話が聞こえてきた。
「あの、アナタ、おタバコは吸われない?」
「あ、私は吸いませんが、喫煙席が良かったですか?」
「いえいえ、いいの。お香を炊きたいな、と思っただけ。」
えー!!!
ココは家じゃないですから!喫煙席でもダメでしょう!!
アタシは俄然、興味を持った。
お隣さんは結構ハデで、シルバーのカバンに柄物のワンピ。
声も大きい。
その女性と向き合って座っている人は、普通な感じでカジュアルな服装だ。
「では、始めます!」
POPなBGMの中、派手な女性が朗々と宣言。
そして、カジュアルな女性と向き合ったまま手を繋いだ。
・・・むむう。何かが始まったらしい。
アタシはAERAを開いたけど、気が散って全く文字が追えない。
「今日は何を?」
「仕事をやめたので、仕事の事を。」
「あー、リストラね。」
「いえ。色々あって辞めた感じで・・・」
「そう。年はいくつ?」
「○○才です。」
「うん、転機ね。半ば迄には落ち着くから大丈夫!」
「へぇ。どうしてこれだけで分かるのかしら!」
「ふふふ。」
ああ~、もしや手相占い?
喫茶店で英会話レッスン受けてる人は見たことあるけど、占いもやるんだー。
すると、今度は派手な女性がカバンからカードを取り出した。
1礼して、柏手を叩くように、2拍手。
パンパン!という音が響き渡る。
みんなが2人を見る。
カジュアルな人が動揺する。
「で、何を占いましょう?」
「・・・あ、仕事の事を。」
派手な女性は再び、2拍手!
引き続き、みんなが2人を見る。
カジュアルな人がうつむく。
占い師?はカードを混ぜると、数枚をテーブル上に開いた。
「・・・うん、大丈夫。仕事は問題ないわよ。」
「もう辞めているので、次の仕事が見つかるかを・・・。」
「うん、見つかると出ています。」
ココでタイムアウト☆
アタシは行かねばならないのでした。
でも、コーヒーショップで占いなんて、当人も周りも落ち着かないよね。
手を叩くとか、お香を炊くとかはNGでしょ。
それに、多分、もう少ししたらお店の人に注意されると思いました。