接着の準備に入ります。
釣り降ろしてバランスを見て位置と高さの調整を何度も繰り返し、
最終仮置き状況。
こちらは吊り下角微調整が可能で、
こちらのほうが隙間が大きいです。
がらん、とした作業スペース。
現在、墓地墓石の組み立てには主に接着剤を使用しています。
今回もエポキシ樹脂系の充填接着剤を使用しました。
クイックメンダーです。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/51/97/j/o0641042814514586089.jpg?caw=800)
説明書によると
「2液を混合してから15分以内に張り合わせ、
60分以上固定、実用強度が出るまで1日」
との事なので接着面に釣り降ろした状態で
2面がきちんと向かい合っている状態で安定する必要があります。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/3c/cf/j/o0641042814514586092.jpg?caw=800)
その度少しずつ当たったところが割れるという
実に心臓に悪い数時間の結果、
こんな支えを作りました。
(華奢に見えますが結構がっちりです。補強に拘りアリ)
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/fa/34/j/o0641042814514586096.jpg?caw=800)
クサビで微調整すると、
釣り降ろした状態で安定しました。
更に赤い荷締めベルトで締め付けることにしました。
ついに接着!
クライマックスですが、写真を撮ってる余裕無し。
予想よりはるかに早く、
練って5分くらいで硬化が始まってしまい、
かなり焦りましたがどうにか間に合いました。
パーツクリーナーで接合面を洗浄。
ドライヤーで接合面をやや加熱
(気は心、って事ですよ)
穴を含めて周囲に溢れ出す程度にたっぷり盛って
ステンレスピンを挿入して接着。
硬化前にはみ出しをカット。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/96/38/j/o0641042814514586102.jpg?caw=800)
手前は隙間無く接着していますが
左奥は欠損していて隙間が大きいです。
釣ったまま1日放置
翌日上側のピースを接着しました。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/a9/d7/j/o0428064114514586107.jpg?caw=800)
バランスも悪くないので下からの支え無しで行けました。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/c3/be/j/o0641042814514586122.jpg?caw=800)
(裏側はほぼ隙間無し)
また1日釣ったままで放置して
翌日クサビ、ベルトを外してみました。
自立しました!
成功!
でも、怖いのでまた固定して
このまま運べる様にガード的な木枠を組みました。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/40/86/j/o1709114014514586132.jpg?caw=800)
ご依頼者様に連絡をすると大変喜んで下さり、引き取りに来てくださいました。
この状態でクレーン釣りは難しいな、と思っていたのですが
6人でお見えになり、パレットごと「えいっ!」と人力でハイエースに積み込んで
お持ち帰りになりました。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190728/11/imaisekizai2007/f7/9c/j/o0428064114514586143.jpg?caw=800)
1ヶ月以上、毎日眺めて、いろいろと考えていた訳で。
なんだか、ドラえもんが未来に帰っちゃった後の部屋に1人残された
のび太の気分です。