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全力を挙げて推進している
「津波記憶石」とは
先人の遺した「津波石」をきっかけに
津波の到達点を示すだけではなく、決して忘れてはならない『記憶』を残していく
津波の事実と教訓を残すために建立される石碑です。
その3番目の津波記憶石が岩手県釜石市唐丹町本郷地区に建立されました。
今回その建立に微力ながら協力をさせていただきましたところ、除幕式にお招きいただきました。
黒御影石製、両側4本の石柱には地区の小中学生の寄せたことばが刻まれています。
当初、選考して代表作を彫刻する予定でしたが、
寄せられた全てが貴重で「とても選べない」とのことで95文、全てを彫刻しました。
左が昭和8年の津波石、右が明治の津波石です。
昭和の物は重さが3トンほどありますが、津波で画像左奥、相当先まで
流されていたそうです。
つまりこの場所はまさに津波が乗り越えて行った場所なのです。
周りを見回すと
金属製の手摺が折れ曲がっていたり、
海岸には残骸が堆く積まれていたりと
未だ津波の傷跡は生々しいものがありました。
短い時間でしたが地区の方々と話す機会がありました。
「海岸にいて、とにかく直ぐに逃げて助かったが家が流されてしまった。」
「昭和8年の津波では8名の家族が犠牲になった」
「今回の津波は家の前まできたけれどあそこの崖に守られた」
あくまで冷静に静かに、でも諦めや無気力ではない強さを感じました。
そして自然なかたちで先人の教えが受け継がれている。
津波記憶石がその一助になれば良いな、と強く思いました。