男性だと思っていました。
「田口トモロヲ」からの連想か?
リリー・フランキー的な容貌を想像。
 
エッセイ。
「神様はいますか」「人と人はわかりあえますか」「魂は存在しますか」などの問いに答える形式。
 
非常に理論的、もっと言ってしまえば理屈っぽい。
でも男性の理屈っぽさとは目的、使い途が違う。
 
「神様はいますか」と問われて男性なら
「わからない いるかもしれない いないかもしれない どっちにしろ自分の責任ではない」
と、まともに取り合わない。
もしかしたら怒り出すかもしれない。
そんなことを考えてる暇はない、無意味だ、と。
 
彼女も真正面から神様を論じているわけではない。
そうではなくて神様というよくわからないものを中心にした空白の、未知領域の周辺部で
我々がどう考えて何を感じているかを論ずる。
そうやって少しずつ空白を埋めていけば何かが見えてくるのかもしれない。
 
ところどころ説明不可に涙腺が刺激される箇所あり。
感情移入なしの涙。