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書き下ろしではなく、いろいろなところに発表された文章の再録。

章ごとに繰り返し、重複を多少感じますが、
(寄せ集めだから仕方がない)
わかりやすくて明快な論調。
公演録的な「はなしことば文」で
「都市と自然」
というテーマを多角的に掘り下げています。

今、顕在化している多くの問題を
「本来自然であるものを都市化しようとする事の矛盾」
と言う視点から解き明かしています。

読後は気分が軽くなります。問題が解決するわけではないのですが、
まず問題の構造が明確になってすっきりする。
そして本質的に解決できない部分に関しては
「それじゃあ仕方ないな どうこう悩んでも致し方ない」と
無駄な心配事が減ります。

「まともバカ」というタイトルに関しては「?」です。
ほとんど内容をあらわしていない。
「バカの壁」と「まともなひと」の合成。

人目を引く事は確かです。