埼玉県羽生市の石材店
「有限会社今井石材」 今井 正です。


お墓を建てたい、直したいと思ったとき何からはじめればよいか?
古くからの墓地をきれいにしたい、あるいは新しく墓地を求めて
お墓を建てたいと思ったとき皆さんは何から始めますか?
まずはネットで調べる、と言うのが一般的でしょうか?
実際に墓地に足を運んで他のお墓を見る、というのもありますね。
 
でも、おすすめしたいのが
「石屋、石材店の説明を聞いてみる」
ことです。


 そうは言っても
「石材店になんか行ったら断れなくなってしまうのでは?」
とお思われるかもしれません。


それならば
「ぼんやり検討中なので連絡先は言わなくて良いですか?」
と言ってみてください。


これなら安心でしょう?
それで話もしてくれない石屋なら話す価値は無いです。
他所に行きましょう。


 なぜはじめに石屋と話すことをお勧めするか?
ネットで調べる、現地を見るにしても
まず予備知識があったほうが効率が良いからです。


多くの方にとって石、お墓というのは馴染みの薄いもの。
すでに墓地をお持ちのお客様にご自分の墓地の墓石の色を聞いてみると
「黒だったかな白だったかな?」
って判らない場合が結構多いです。
見ているようで見ていないのです。


ネット情報にしてもあまりに膨大すぎて
どこを見ればよいのか判らないのではないでしょうか?


それなら基本となる部分を石屋に聞いて
どこを見て何を決めれば良いか、
更に地域の傾向(結構地域によってやり方は異なります)
とか最近の流行など概略を掴んでから
他の情報に当たるほうが混乱が少ないと思います。


実際に、一度墓地を確認してから御来店いただいたお客様に
15分程度説明させていただき、
その後もう一度墓地に行っていただくと
「見方が全然変わった」と仰る事が多々あります。



それでもやはり直接はちょっとという方は

全優石(全国優良石材店の会) 

フリーダイヤルお墓のなんでも相談室


  お墓に関する疑問・質問に全優石認定お墓相談員がお答えします。
  相談件数は2万件を越え、公的機関からの相談も増加しています。
  今まで誰にも聞くことが出来なかった、どんな質問にもお答えします。


0120-141-996


で相談してみてはいかがでしょうか?
はじめての事、不慣れな事は
直接人に聞くのが近道だと思います。
埼玉県羽生市の石材店
「有限会社今井石材」 今井 正です。



はいそうです、
今回は「こういうのって良くないお墓なの?」方面のお話です。


建てたお墓の方角、カタチ、石の色によって超常現象的な悪い事が?

いわゆる「縁起が悪い」という。
 
こういう話はほとんどの人にとって無視できない、気になる事だとは思います。
 
でも、それは誰が起こすのですか?
御先祖様が起こすのでしょうか?
 
お墓を建てたいと思う気持ちは
故人、御先祖様を大切に想っての事です。
そのやり方が気に入らないから祟る、障るご先祖様がいるでしょうか?

それじゃあ何もしない、ほったらかしの方が良いのでしょうか?
 
だから、私はこういうお話が出ると、
上のようなお話をして、
 
「施主様の想いを形にした」「使いやすい」「頑丈な」「周囲に調和している」
お墓を、無理のない時期に建てる、
それがいちばんですよ、とお話させていただきます。

そして、もしそういう事があるとすれば実際作業をする私たち石屋が
いちばん酷い目に逢うのではないでしょうか?
 
でも幸いな事に現在のところそういった心当たりはありませんよ!
こんにちは。
埼玉県羽生市の石材店
「有限会社今井石材」社長 今井 正です。

有限会社今井石材で仕事を始めて21年になります。
日々、お客様とお話をさせていただいて感じる事は
皆様がお墓やお墓の工事に関する様々な疑問や不安をお持ちである、
という事です。

お墓を建てる、あるいは手を加えるということは
一生に一度あるかないかの事ですから、
皆さん当然不慣れです。
知らない事に取り掛かるのは大変な事だと思います。

そして、それに加えてお墓は
人生観、しきたりや親戚との関係、宗教などに係わる
何やら大層な、難しい物であると感じる事で
より一層敷居を高くしているように思います。

しかし、そういう不安や疑問は
一つ一つ整理すればそれ程の難問ではなく、
そして結構な割合で最終的には私たち石屋が解決のお手伝いが出来る
技術的な問題に過ぎない場合が多い様に思います。


そこで「お墓の建て方 お墓Q&A」と言う書庫を新設させていただき
今まで頂いた、多くの方々に共通する疑問などについて
ざっくばらんに色々と書き込んで行きたいと思います。

弊社はお寺様の境内での墓地工事がメインで、それに関する話題が
中心になるとは思いますが、
最近何かと話題の
「散骨」「納骨堂」「樹木葬」「墓じまい」などについても
先々触れさせていただければ、と存じます。
接着の準備に入ります。

現在、墓地墓石の組み立てには主に接着剤を使用しています。
今回もエポキシ樹脂系の充填接着剤を使用しました。
クイックメンダーです。
イメージ 1
説明書によると
「2液を混合してから15分以内に張り合わせ、
60分以上固定、実用強度が出るまで1日」
との事なので接着面に釣り降ろした状態で
2面がきちんと向かい合っている状態で安定する必要があります。
イメージ 2
釣り降ろしてバランスを見て位置と高さの調整を何度も繰り返し、
その度少しずつ当たったところが割れるという
実に心臓に悪い数時間の結果、
こんな支えを作りました。
(華奢に見えますが結構がっちりです。補強に拘りアリ)

イメージ 3
最終仮置き状況。

クサビで微調整すると、
釣り降ろした状態で安定しました。
更に赤い荷締めベルトで締め付けることにしました。

ついに接着!
クライマックスですが、写真を撮ってる余裕無し。
予想よりはるかに早く、
練って5分くらいで硬化が始まってしまい、
かなり焦りましたがどうにか間に合いました。

パーツクリーナーで接合面を洗浄。
ドライヤーで接合面をやや加熱
 (気は心、って事ですよ)
穴を含めて周囲に溢れ出す程度にたっぷり盛って
ステンレスピンを挿入して接着。
硬化前にはみ出しをカット。
イメージ 4
手前は隙間無く接着していますが
左奥は欠損していて隙間が大きいです。

釣ったまま1日放置

翌日上側のピースを接着しました。
イメージ 5
こちらは吊り下角微調整が可能で、
バランスも悪くないので下からの支え無しで行けました。

イメージ 6
こちらのほうが隙間が大きいです。
(裏側はほぼ隙間無し)

また1日釣ったままで放置して
翌日クサビ、ベルトを外してみました。

自立しました!
成功!

でも、怖いのでまた固定して
このまま運べる様にガード的な木枠を組みました。
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ご依頼者様に連絡をすると大変喜んで下さり、引き取りに来てくださいました。
この状態でクレーン釣りは難しいな、と思っていたのですが
6人でお見えになり、パレットごと「えいっ!」と人力でハイエースに積み込んで
お持ち帰りになりました。


イメージ 8
がらん、とした作業スペース。

1ヶ月以上、毎日眺めて、いろいろと考えていた訳で。


なんだか、ドラえもんが未来に帰っちゃった後の部屋に1人残された
のび太の気分です。
いよいよ石に手を加えます。
4mm径のステンレス棒を挿す穴を開けます。
イメージ 1
マキタのハンマードリル
石屋の強い味方。
刃先が削岩機のように前後しつつ回転するという併せ業を得意とします。
普段は花崗岩に10.5mm径の穴を開けています。

ただし今回は硬くて脆いという困難な状況。
まずは振動なし、回転のみで5.5mmのドリルで試してみました。

かなり困難。時間が掛かり過ぎ、過熱して
むしろ石をいためてしまうかもしれない。
そこで振動を掛けると、周囲が剥がれて相当怖いですが、短時間で完了。
イメージ 2

次に相手側にも穴をあけます。
イメージ 3
石擦りを採って裏返して位置を転写。

相手側にも出来るだけ垂直に穴を開けたつもりでしたが、
接合面を試しに合わせてみると、ピンが途中で引っかかって奥まで入らない。
面が平らではないので角度まで合わせるのは相当困難です。

そこで目をつぶる思いで10.5mmドリル。
押し付けを弱めで回転速め。
周りがバリバリ剥がれてきます。
はじめ硬いのにある程度進むと柔らかくなったりと相当曲者。
キンキンと響くような音がしているうちは多分大丈夫。
ちょっとでも音が濁ったら危ない。
大きく割れるとアウトなので怖かったですが、
何とか8箇所開け切りました。

イメージ 4
破片多数。
あわせてみると奥まできちんと挿さりました。