産業財産権の出願行動等に関する分析調査報告その1
特許庁のホームページに、平成23年度の産業財産権の出願行動等に関する
分析調査報告が掲載されています。
URLはこれです。
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/toushin/chousa/zaisanken_syutuganbunseki.htm
なかなか興味深い結果出ていますので、このブログでも
紹介していきたいと思います。
まずは、特許出願の出願件数の推移です。
このグラフから分かるように、2001年ごろまでは増加傾向を示し、
44万件程度に達していた出願件数が、2005年から減少傾向になり、
2010年には34万件程度まで減少しています。
特に、2008年から2009年の減少幅が大きくなっていますが、
これは、この報告書にも記載されているように、リーマンショックの影響と
考えられています。
不況になると出願件数が減少するということは、あまり重要ではない発明に
ついても防衛的な意味での出願が多く行われていたという証しでもあると思います。
海外の企業による日本の技術者の引き抜きというニュースもありましたが、
日本の企業、日本の技術者の方々には、こんな時にこそ、日本の底力を
見せてほしいところです。